フランスワイン最高峰の自由度!「IGPペイ・ドック」とは一体何!?

ワインと夕日

フランスワインを楽しむ上で、やはり基本となるのがAOCです。

同じワインであってもアペラシオンが重要であり、同じブルゴーニュであってもAOC(AOP ※ここではAOCで統一)の違いによって一桁価格が変わるほどの差がつきます。

さて、そんなフランスワインの中を少し堅苦しいと感じている方も少なからずいるかもしれません。

そんな方は、ぜひ「IGPペイ・ドック」を試してみましょう。

フランスワインの幅広さ、本当の楽しさを体験できるのではないでしょうか。

IGPとは?

IGPワイン2

「IGP」とは、冒頭でお伝えした通り、フランスワインといえばAOCをイメージされる方が多く、産地からブドウ品種をはじめ、細かな規定のもとで醸されている高品質ワインです。

一方、IGPはAOCの下位に位置するもので、「地理的表示保護ワイン」と呼ばれる分類のワインになります。

AOCワインよりも規定が緩やかであることから、使用できるブドウ品種やエリアが広く、比較的カジュアルなワインとして扱われる存在です。

しかし、IGPワインはAOCよりも品質が低いといったことはありません。

例えば、冒頭でお伝えしたようにフランスワインに堅苦しさを感じている方の多くは、AOCなどで規定されているため自由度が少ないといった部分を感じ取っている可能性があります。

IGPワインも、日本でいえば地酒のようなタイプである程度は決まりが存在していますが、比較的生産者にとっては自由なお酒であり遊びが効いています。

AOCワインにはない、新しい味わいを発見できるのがIGPワインの良さでもあるのです。

「IGPペイ・ドック」とは?

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「IGPペイ・ドック」とは、南フランスのラングドック・ルーション地方で造られているIGPワインのことです。

カマルグからコート=ヴェルメイユまで広がる広大な栽培範囲はフランス最大であり、南フランスの味わいを凝縮したような高品質ワインに出会うことができます。

「IGPペイ・ドック」が、ほかのフランスワインと違うのは、まず多様性があるところでしょう。

「IGPペイ・ドック」には、なんと58種のぶどう品種が栽培されており、生産者はそれらブドウをどのようにブレンドするかが勝負となります。

そもそも、「IGPペイ・ドック」にこれだけのブドウ品種が栽培されるきっかけとなったのは1987年と比較的新しいことで知られています。

ラングドック・ルシオン地方の生産者たちが、より創造性を取り入れたワインを造りたいといった思いがあり、これだけのブドウ品種が栽培され、「IGPペイ・ドック」が築き上げられていったと言われています。

ブルゴーニュなどはAOCを名乗る際に単一品種で造られる規定だけに、同じフランスワインであってもこれだけの違いが生まれるところに驚きを禁じ得ません。

「IGPペイ・ドック」の種類で楽しむ

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「IGPペイ・ドック」には、さまざまなブドウ品種を自由にブレンドできるブレンドワインがありますが、あえて単一品種で醸されるヴァラエタルワインも存在しています。

それぞれ生産者の方向性に違いがあること、さらに単一品種だったとしても「IGPペイ・ドック」らしい遊び心を感じさせるワインに仕上げられているところは、やはりこの産地の魅力と言えるのではないでしょうか。

ちなみに、「IGPペイ・ドック」は、赤ワインがメルロー、白ワインがシャルドネ、ロゼワインがグルナッシュ・ノワールの使用頻度が高いとされていますが、ジェネリック・ルージュ、グルナッシュ・グリ、ヴェルメンティーノ、アリカンテ・H・ブシェットなど、非常に興味深いブドウ品種も多く使用されています。

フランス最大のIGP、「IGPペイ・ドック」をぜひ楽しんでみてはいかがでしょうか