ワインにおけるヴィンテージの重要性!その根本を知ろう!

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ワインの世界では、ヴィンテージがとても大切だと言われています。

ワイン会に参加する方であれば、そこで出会うワインのヴィンテージについて興味深く知りたいと思うはずです。

しかし、そもそもヴィンテージがそこまで重宝されるのはなぜなのでしょうか。

さらに、ヴィンテージが古ければ良いといった発想を持つことは悪いことではないのか、そういった部分も掘り下げていきたいと思います。

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ヴィンテージについて

ワインの世界では、ヴィンテージはブドウの収穫年とされています。

通常、ヴィンテージは30年以上前のアンティークほど古くはない、品質の高い物というかたちで知られているため、ワインにあまり詳しくない方はヴィンテージと古いワインと勘違いしているかもしれません。

しかし、上記でお伝えしたようにワインのヴィンテージは、ブドウの収穫年。厳密には、そのワインに使用されているブドウの規定のパーセンテージを超えるブドウの収穫年に当たります。

2021年とワインラベルに記載されているワインのヴィンテージは2021年に収穫されたブドウが使用されており、2022年であればその年の収穫ブドウが使用されていると覚えておきましょう。

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なぜヴィンテージが重要か?

ワインでは、なぜそこまでヴィンテージが重宝されるのでしょうか。

近年、日本酒の世界でもヴィンテージが使用されていますが、正直なところ醸造の内容からワインほどの影響は受けていないと言えるでしょう。

ワインは日本酒とは違い、原材料がブドウのみです。

要するに、ブドウの良し悪しでワインの質が変わってしまうことから、ヴィンテージによってワインの品質に大きな影響が出てしまうわけです。

もちろん、近年は醸造技術が発展しているため厳しいと言われているヴィンテージであっても、人的介入やブレンド比率の変化によってそれなりのワインを生み出すことは可能でしょう。

しかし、ブルゴーニュをはじめとした単一品種で、そのヴィンテージに収穫されたブドウだけを使うような産地は大きな影響を受けるのは仕方がありません。

ワインのヴィンテージというと、当たり年と呼ばれるものがありますが、やはりブドウの品質自体が高くなるため、熟成能力が高いワインが仕上がるのは言うまでもありません。

さらに、ブドウの質が良ければ人的介入が減らせますし、できる限りピュアなワインが出来上がるといった内容になるでしょう。

ワイン生産者にとって、できる限り余計なことをしないワインが最上のワインです。

そのため、ヴィンテージはワインの質を知ることで重要な指標となっていると理解できるのではないでしょうか。

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味わいの想像

ヴィンテージはワインにとって重要な要素ですが、一方で一般的な飲み手からすればそこまで複雑に考える必要のない話かもしれません。

近年、日本でもヴィンテージチャートと呼ばれるその年の気候条件やブドウの生育状況を知れるものがありますが、あれを難しくチェックしている一般の飲み手はほとんどいないでしょう。

むしろ、一般的な飲み手がヴィンテージを重視する際、若いか熟成しているかといった部分でのチェックになります。

2024年に2023年のワインを見つければ若くフレッシュな味わいと想像できますし、2021年であれば若干の熟成が期待できると期待できるでしょう。

さらに、品種のブレンド比率や品種を見た上でヴィンテージをチェックすれば、その年数によってどういった熟成を経ているかが理解できるのではないでしょうか。

このように、ヴィンテージは、生産者やプロ、飲み手によっても捉え方が違うのです。

しかし、どちらにせよワインにヴィンテージは重要な指標です。

あらためて、ヴィンテージについて考えてみてはいかがでしょうか。