日本で大人気!アルザスワインの基本とは?
フランスワインといえば王道ですが、中でも日本で人気が高いのがアルザスワインです。
アルザスワインは、フランスの北東部に位置するワイン産地であり、ドイツと国境を接する場所として知られています。
ワイン会でも人気が高いアルザスワインだけに、基礎を知っておくだけでより楽しむことができるでしょう。
本記事では、アルザスワインの基本と魅力についてお伝えしていきたいと思います。
アルザスワインの基本
アルザスワインは、アルザスでつくられているワインのことです。
冒頭でお伝えした通りアルザスはフランス北東部に位置する産地であり、ブルゴーニュより冷涼な産地として知られています。
標高が高い場所が多く、日照量も多いことから繊細ながら健全なブドウが収穫できることで知られています。
アルザスにはさまざまな産地が存在しており、50を超える小地区がアルザス・グラン・クリュと名乗ることができるワインを生産していることで有名です。
アルザスには赤ワインやロゼもあるのですが、白ワインの生産量が圧倒的に多く、その割合は9割を超えているほど。
辛口の白ワインだけでなく、中甘口、甘口、極甘口など、ドイツのように甘口ワインの品質が高く、世界的にも評価されています。
アルザスワインの品種
アルザスワインには、さまざまな品種が使用されています。
その中でも、とくに代表的な4品種が、「ゲヴュルツトラミネール・リースリング・ピノグリ・ミュスカ」です。
ゲヴュルツトラミネールやリースリングは、ドイツの主要品種とも知られているなど、やはりドイツ系の品種の品質が高いことが伺えます。リ
ースリングはとくにアルザスで栽培されている面積が多く、偉大な甘口ワインから辛口ワインまで幅広く製造されているようです。
アルザスワインの格付け
アルザスワインには、大きく分けて2つの格付けが存在しています。
まず、トップカテゴリがアルザス・グランクリュと呼ばれ、そのほかはアルザスAOCといった地方名のAOCとなります。
アルザスワインの特徴として、ブルゴーニュやシャンパーニュのようにプルミエクリュがなく、地方名かグランクリュかといった流れです。
ただし、プルミエクリュをつくろうといった動きが数年前より活発化しており、自ら名乗るような生産者も存在しています。
アルザスワインには、「アルザス・グラン・クリュ・ゾッツェンベルク」や「アルザス・グラン・クリュ・アルテンベルク・ド・ベルクハイム」など、その内容によって使用品種や使用できるブレンド品種などが定められています。
ただし、アルザスワインのほとんどが単一品種で製造されており、品種特性がしっかりとわかるような、わかりやすいつくりが多い傾向です。
アルザスワインで知りたいこと
アルザスワインは、辛口の素晴らしいワインも多く存在していますが、伝統的に甘口ワインに高い評価が集まっています。
例えば、遅摘ブドウからつくれるヴァンダンジュタルティヴ、貴腐ブドウからつくられるセレクシオン・ド・グラン・ノーブルといった形で、収穫されるブドウによってそのカテゴリもわけられています。
中でも、ゲヴュルツトラミネールとリースリングは、残糖分の規定が厳しく定められており、より高貴な甘口ワインといった形で重宝される傾向です。
さて、またアルザスワインで知りたいポイントが、クレマンダルザスと呼ばれるスパークリングワインです。
シャンパーニュと同じ瓶内二次発酵製法でつくられるブルゴーニュのスパークリングワインで、フランスでは購入本数が最も多いといわれています。
まとめ
アルザスワインは、日本でも人気の高い知っておきたいワインです。
ぜひ、ワイン会で出会ったらじっくりと楽しんでみてはいかがでしょうか。