ワインペアリングは、「相性の悪いもの」を知ることが大切!
ワインペアリングを成功させるためには、「ワインに合わない食べ物」についても理解しておくことです。
どんなワインにどんな食事を合わせればよいか迷う時、多くの方はワインと合う要素を探していってしまいます。
一方、ワインに合わないものを理解し、それを避けていけばおのずとペアリングが完成するかもしれません。
ここでは、ワインに合わない食材などについて解説していきたいと思います。
魚卵類
ワインとあまり合わないといわれているのが、魚卵類です。
魚卵は生臭く、さらに独特の風味と味付けがされて料理が提供されます。
ロシアではウォッカを合わせていますが、これは魚卵がワインと合わないといった証拠ではないでしょうか。
そもそも、魚卵に限らずこの魚介特有の香り成分はワインが含んでいる鉄分などと相性が悪いといわれており、血なまぐさく、口の中が異様にイガイガした印象になってしまう恐れがあります。
一部、日本ワインなどは合うといわれているものの、多くの人は無理に合わせる必要はないと説いているようです。
実際、魚卵の美味しさを増幅させるのは日本酒であり、そこまで無理をしてワインをチョイスする必要はないのではないでしょうか。
納豆などの発酵系豆
ワインと発酵食品を合わせるペアリングが人気です。
ワインもたしかに発酵食品のひとつですので、その発想は理にかなっているといえるでしょう。
しかし、注意したいのが納豆などそういった発酵食品とワインは合いにくいといった部分です。
納豆をはじめ、世界には発酵食品がかなりの数存在しているものの、中にはニオイや風味が強烈なものも少なくありません。
ワインは繊細な香りが大切なお酒であり、そういった厳しいニオイとのペアリングは、チーズなどでないと厳しいと考えられています。
さらに、口内がかなりのにおいに支配されるため、ワインほどの香りではそれらをマスキングすることができません。
むしろ、そこに発酵した果実の香りなどが残ってしまうことから、余計に美味しくなくなってしまう恐れすらあるわけです。
納豆を洋風にするといった方法もありますが、とくにワインを積極的に合わせにいく必要はないのではないでしょうか。
白米
いろいろな意見が出てくるかもしれませんが、ワインと白米を苦手する人は少なくありません。
例えば、天丼にワインというと、リースリングなどを使ったものであれば合うといったイメージです。
さらには、赤ワインも合うかもしれません。
しかし、それは天ぷらと天つゆの話であり、白米と一緒は少し…といった方も多いのが現実です。
そもそも白米は粘っこい、甘い、独特の風味があるといった形で、お酒のつまみといった存在ではありません。
さらに、おかずを美味しくするための役割を持っていることから、ワインを美味しくするといったことはないでしょう。
冷静に考えると、ワインは果実の風味や花、さらにはスパイスなど、複雑な風味を持っています。
さらに、酸やタンニンなども含まれており、それを白米にかけて食べると想像して、誰が美味しいと思うでしょうか。
白米とワインを流れで合わせることもあるかもしれませんが、苦手な方もいるので避けた方が無難かもしれません。
甘いもの
甘いものに、ほとんどのワインは合いません。
ただし、スパークリングワインとマカロン、チーズケーキに白ワインなど一部例外もありますが、こういった組み合わせを見つけ出すには、ワインの知識と経験が必要です。
仮に甘いものをワインに合わせると、甘さが相殺された後、ワインの悪い部分だけが後味に残ってしまいます。
ショートケーキにブルゴーニュのシャブリを合わせると、それがよくわかります。
注意しましょう。
まとめ
ワインに合わない食べ物はない、という方もいます。
やりようによっては、たしかに合わせることはできるでしょう。
しかし、ほかにも世界には数多くのお酒が存在し、ワインを積極的に選ぶ必要はありません。
ワインにはワインが主役になれるペアリングがあるのです。