信州ワインを味わう

ブドウの産地として有名な信州長野県では、ブドウの生産量で日本で2位、更に日本ワインの生産量としても日本で2位を誇っています。

信州でブドウやワイン作りが盛んな理由は、その気候にあります。海に面していない内陸で、周囲を山脈に囲まれた盆地気候、年間の降水量も少なく、1日の気温差も季節の気温差も大きくなります。このような気候からぶどう栽培に適している土地柄です。

更には行政によるワイン作りの支援や「信州ワインバレー構想」という、地域の特性に合わせたワイン作りを推奨しており、それによる観光客誘致を推進しています。

今回は信州ワインから、選りすぐりの2点をご用意します。

信州みやだワイン 紫輝 2020年

「信州みやだワイン紫輝」は、長野県南部中央アルプスと南アルプスに挟まれた通称「伊那谷」とよばれる自然豊かな地域の一つ、宮田村で、その年に収穫されたばかりのヤマソービニオン葡萄から造りました。

紫系色素の多い鮮やかな色合いを見せるワインは、カベルネ・ソーヴィニヨンのアロマを持ち、山葡萄の野性的で郷愁をそそる独特の風味が楽しめます。また、カベルネ・ソーヴィニヨン、山葡萄双方の特徴を受け継ぎ、抗酸化作用や脂肪吸収抑制効果のある「ポリフェノール」成分、殺菌効果や消化促進作用のある「有機酸」成分を含みます。

品種：ヤマソービニョン
度数：12％
タイプ：ミディアムボディ
テイスティング：香りのボリュームは豊かで、ラズベリーやブルーベリーの香りや木いちごの香り、また特有の森林の香りも漂い、複雑。味わい アタックはやや硬く、まだ若い印象。山ぶどう特有の酸味と、カベルネ由来の果実味が豊かに感じられる。

完熟ナイアガラ　信州ヌーヴォー2021

生産者のアルプス株式会社は、1970年代に長野県内のぶどう栽培農家とアルプス出荷組合を結成。組合員の手によって、丹精込めて育てられた高品質のぶどうが安定的に供給され、美味しいワイン生まれ変わります。

2008年に農業法人『アルプスファーム』を設立し、塩尻桔梗ヶ原を中心に耕作放棄地を取得しぶどう園に転換。メルロー、シャルドネ等のメジャーな品種から、ブラッククイーン、ツバイゲルトレーベ等の少し馴染みの薄い珍しい品種も生産しています。

【ナイアガラとは】

果皮は緑～黄緑色で、糖度が高くて甘みが強く、果汁が豊富で特有の芳香があります。粒は4gくらいと小さめで種入りですが、皮離れがよく食べやすいのが特徴です。ジュースや白ワインの原料として利用されることが多く、生食向けの流通量はそれほど多くありません。

2021年収穫の完熟ナイアガラぶどうを100％使用した新酒です。フルーティで味わい深い旬の味わいをお楽しみください。

10種類のワイン