ワイン初心者におすすめするならピノ・ノワール!

ワイン初心者の方に赤ワインをすすめる際、どんなワインにすれば良いかわからない方も多いでしょう。
もちろん、自分が美味しいと思うワインを堂々とすすめれば良いのですが、中でもワイン初心者に赤ワインを美味しいと思ってもらうのはかなり難しいかもしれません。
しかし、自分は赤ワインが好き、甘く飲みやすい白ワインに逃げたくない。そんな方であれば、ピノ・ノワールを利用するのが良いでしょう。
なぜ、初心者におすすめなのがピノ・ノワールなのかお伝えします。
日本人に好まれる味わい
ピノ・ノワールは、フランス ブルゴーニュの主要品種として知られている高貴なブドウ品種です。
ワイン好きの方であればその魅力はすでに理解していると思いますが、一般的に単一品種で使用されることが多いブドウになります。
もちろんブレンドされることも多いですが、ブルゴーニュで単一品種として成功していることから、世界各国のピノ・ノワールも単一品種であるケースが多いようです。
さて、ワイン初心者にピノ・ノワールをおすすめする理由のひとつが、日本人好みの味わいといったところでしょう。
チェリーなど赤系果実の香りや梅のようなニュアンス、スミレを思わせる香りは繊細さとエレガントさを与えます。
さらに口当たりが軽く、酸がやや強めでタンニンが中程度以下といったところも特徴でしょう。甘酸っぱい、これは日本酒や果実酒でも評価される味わいであることから、日本人にとっては馴染みやすい味わいと言えます。
わかりやすい
ワイン初心者にピノ・ノワールがおすすめの理由として、その分かりやすさもポイントです。
ピノ・ノワールは、上記でお伝えしたように単一品種であり、さらに産地と結びつきやすい品種と言えます。
ブルゴーニュ、オレゴン、ニュージーランド、チリなどピノ・ノワールを単一でつくりますし、近年話題の北海道もピノ・ノワールの聖地となりつつあるようです。
カベルネ・ソーヴィニヨンなども赤ワインの定番ですが、ボルドーブレンドから伝える必要があるほか、熟成におけるさまざまな内容を伝えるのも大変です。スペイン、イタリアの土着、メルローも説明しにくく、結果ピノ・ノワールの分かりやすさには及びません。
また、ボルドーの5大シャトーは知らなくてもロマネコンティを知る人も多く、ピノ・ノワールだけが使用されているといった話はすんなり理解されやすいところです。
食事に合わせやすく買いやすい
ワイン初心者にピノ・ノワールをおすすめしたい理由として、食事に合わせやすといった特徴もあります。
ピノ・ノワールは、個性が強すぎないため和食とも合わせやすいですし、肉料理とも合わせやすいでしょう。
脂身のうまい肉も日本人は好きですが、Tボーンステーキのようなガッツリとしたものより、焼肉のカルビのような味わいを好むのが日本人です。
和牛の脂は繊細であり、どちらかというとタレも醤油ベースであることが多くピノ・ノワールの方がカベルネ系よりも相性が良いところが特徴になります。
そして、何よりもピノ・ノワールは単一品種なので買いやすく、一度買っても銘柄を覚えていやすいところも特徴でしょう。
お店のスタッフにピノ・ノワールが好きですと伝えれば選んでもらいやすいですし、それをきっかけにいろいろなワインを知るといった流れを作りやすいところもポイントです。
もし、ワイン初心者にワインをおすすめするのであれば、ピノ・ノワール一択でも良いのではないでしょうか。