近頃人気の低アルコールワイン!本当の魅力とは一体何?
ワイン会を主催する際、大切なことはターゲットによってどんなワインを選ぶのか、しっかりと考えることです。
例えば、ワイン通であれば銘柄や産地に拘っても良いですが、初心者の方が集まる場合はあまり難しいワインだと、ワインを敬遠してしまう恐れがあります。
また、普段ワインをあまり飲まず、お酒もそこまで飲めないといった人たちの場合、ワイン会は非常に難しくなるでしょう。
しかし、一方で近年注目され始めているのが低アルコールワイン。低アルコールワインで、ワイン会を楽しむ魅力についてお伝えしましょう。
低アルコールワインとは?
低アルコールワインとは、その名の通りアルコール度数が低いワインのことです。
ワインにおけるアルコール発酵の原理上、辛口タイプのワインは赤ワインで12%から15%、白ワインで11%から13%程度であり、それがワインの魅力でもあります。
しかし、一般的に飲まれているビールのアルコール度数が5%前後であることを考えると、たしかにワインはアルコール度数が高いお酒に分類されるでしょう。
近頃は、お酒をあえて飲まない、Sober(しらふ)とCurious(好奇心が強い)を組み合わせた「ソバーキュリアス」といった言葉があるように、高いアルコール度数のお酒を浴びるように飲むことを避けるような風潮もあります。
低アルコールワインは、以前は甘口でベタついた味わいが多かったものの、近頃は一般的な辛口ワインも増えています。
今こそ、低アルコールワインをチョイスすべき時代かもしれません。
低アルコールワインの魅力とは?
低アルコールワインの魅力は、まずその名の低アルコールであるところでしょう。
上記でお伝えしたように、一般的なワインは低くても11%以上のアルコール度数であることから、グラス2杯で酔ってしまう方もいます。
さらに、アルコールが強いため敏感な方はワインの風味を理解できなかったり、そもそも健康にも害を与えてしまう恐れがあるでしょう。
そこで、低アルコールワイン。
低アルコールワインの定義はとくに決まっていませんが、アルコール度数は10%以下、中には5%以下といったものもあります。
香りを存分に楽しめるほか、ブドウ由来のアロマや風味をしっかりとキャッチできるのにチューハイとは別物といった味わいなので、本格的な味わいに触れたい方にはもってこいです。
さらに、低アルコールワインであれば幅広い料理にも合わせやすいですし、ちょっとした女子会に活用しやすいといった部分もあるでしょう。
また、低アルコールワインを主体としたワイン会の場合、ホスト側も酔いが強く回っていないため作業しやすいといった話もあるようです。
本格ワインへの入り口になる
低アルコールワインは魅力的ですが、い一般的なワインを楽しみたい層にはやや物足りないかもしれません。
しかし、低アルコールワインでワイン会を開くべき本当の理由は、初心者やワインをあまり知らない方が本格ワインへアクセスしやすくなるからです。
例えば、ワイン風のチューハイや甘く仕上げたワインを入り口にするといったメーカーが多いですが、ワインとは別ものであり、ジュースのように飲めるため本格ワインにタッチした際、飲みにくさがより際立ってしまうためつながっていきません。
一方、低アルコールワインは味わい自体はワインであり、本格ワインに負けない複雑さを持つものも珍しくないでしょう。
さらに、その味わいに慣れておけば、本格ワインを飲んだ時にそのクオリティの高さと複雑性、深みに感動を覚えるはずです。
低アルコールワインは、じつは本格ワインの入り口に持ってこないな、そんな存在でもあったのです。