新たなワインを探しているならココ!ジュラがじつは面白い!
新しいワイン産地を深掘りしたい。
しかし、あまりにも新し過ぎる産地ではなく、できる限り歴史とそれなりのクオリティが欲しい。そんな思いを抱えているワインファンも多いのではないでしょうか。
近年、自然なつくりのワインがブーム絶頂期ですが、それら自然なつくりのワインが多い産地として注目されているのが、フランスのジュラです。
ジュラのワインに馴染みのない方も多いと思いますが、ぜひ一度タッチしてみてはいかがでしょうか。
ジュラとは?
フランスのジュラは、あのジュラシックパークに関連していることでも知られている産地です。
世界的、さらに恐竜好きの方であれば知らぬ者はいない有名な地方なのですが、ことワインについてはマニアックな存在であり、ソムリエの勉強をしている方以外なかなか出会わないと考えられます。
ブルゴーニュとアルプス山脈の間に位置している山地であり、広大なフランスのワイン産地の中では最も狭いと言われているため、生産量もそこまで多くありません。
なかなか日本でお目にかかることが少ないジュラワインですが、そのクオリティの高さやユニークさからか、意外とワイン専門店にはジュラワインがいくつか用意されています。
さらに、ジュラのワインを愛するワイン通も多いこと、有名なレストランがジュラワインのフェアを開催するなど、ワインのプロたちにとって重要な存在となっているところも特徴です。
ユニークなワインが多い
ジュラワインの特徴としてまず挙げられるのが、ユニークなワインが多いところです。
とくに有名なワインは、ヴァン・ジョーヌと呼ばれるもので、酸化熟成させることから外観が黄身がかり、黄ワインといった意味を持ちます。
さらに、シャンパーニュと同製法でつくられているクレマンもかなり品質が高い上に、藁の上でブドウを乾燥させて糖度を高めるヴァン・ド・パイユといったユニークなワインも人気を博しています。
そして、なんと言っても自然なつくりのワインが多いことも特徴であり、ナチュラルワインが大好きな方にジュラワインはかなり注目されているのが実情です。
品種は、サヴァニャンなどジュラ独特なものも多いものの、ピノ・ノワールやシャルドネといったお馴染みの品種も多く使用されており、ワイン初心者の方でも意外にタッチしやすいものが揃えられています。
飲んだことのない味わいが多い?
ジュラワインは、比較的ワインのプロに人気です。
畑も少なく降雨量もかなり多い、日照時間もそこまで多くないなど、他の産地と比較するとやや頼りない印象を持つ産地です。
しかし、ジュラ山脈の標高が高い日当たりの良い場所にブドウ畑が点在していること、独特の品種やワイン文化を持っていること、コンテやモン・ドールといった有名チーズやグルメな場所ということでも知られています。
ヴァン・ジョーヌなどユニークで自由なワインも存在するためか、シャルドネやピノ・ノワールなどブルゴーニュ品種からつくられるスティルワインも、一筋縄ではいかない味わいが多い印象です。
もちろん品質が重視されていることは第一ですが、それ以前に、“ワインはこうでなければ世界で売れない”といった縛りがそこまで強くないのかもしれません。
事実、ワイン生産量の8割が産地で消費されていると言われており、ジュラの味わいとしてつくられている可能性が高いのです。
ジュラワインは、新たなワインとの出会いを考えている方にはおすすめの産地。
ぜひ、チェックしてみてはいかがでしょうか。