ワイン会に参加する前にチェック!生産国と味わいの傾向!
ワイン会に参加する。一口にそういっても、その時に用意されているワインの数はさまざまです。
そのため、こういった会に参加する場合、「ワインを飲みにきただけ」ではなく、「用意されているワインの基礎を理解した上で、楽しみにきた」では、その楽しみ方の幅が大きくかわります。
本記事では、ワイン会に参加した際に役に立つ、生産国別の特徴を紹介していきましょう。
もちろん、画一的ではないですが傾向があります。ぜひ、参考にしてみてください。
フランス
ワイン会で出会う機会が多いワインといえば、間違いなくフランス産のワインでしょう。
「ワインといえばフランスだよね」といいますが、一体どこがどうワインといえば…なのか理解しているでしょうか。
まず、フランスのワインを楽しむ前に、「産地の場所」での傾向を考えてください。
例えば、南西部のボルドー系であればフルボディ、東部のブルゴーニュであれば繊細なミディアムボディ、北部はシャープな酸が豊、南部はわかりやすい果実味豊かな傾向とだけでも知っておくと便利です。
意味もわからず飲んでいても、なかなかフランスのワインの特徴は掴みにくいでしょう。
イタリア
イタリアワインは、陽気な明るい味。そういったことがよくいわれていますが、半分正解で半分違っています。
まず、イタリアワインを楽しむ際には、北イタリア、中部イタリア、南部イタリアといった形で違いを知りましょう。
北部イタリアは高級ワイン産地であり、複雑性のある玄人向けのワインをつくります。
中部はキャンティを中心とした果実味と酸が中心のワインが多く、トマトソースと合わせたい気分。
南部は、やはり陽気な果実味溢れた、ボリューム感のあるワインといった形です。
もちろん、生産者によって個性は変わりますが、このベースを知っておくとワイン会がより楽しめるのではないでしょうか。
ドイツ周辺
ドイツやオーストリア、スイスなど、こういった産地のワインを集めるワイン会も存在しています。
ドイツ周辺のワイン産地は、比較的甘口ワインを数多くつくっていることから、「甘いけれど酸味が際立つ」ワインと覚えておくとわかりやすいでしょう。
また、当然辛口ワインも多く存在していますが、相対的にエレガントな印象になります。赤ワインは果実味は穏やかで、スパイシーさと強い酸、穏やかなタンニンが中心です。
白ワインは、香りを重視したアロマティックなタイプが多く、辛口であっても飲みやすいものが多いようです。
オーストリア、スイスなどもこういった傾向のワインが多いことから、フランスやイタリアとは違った望み方で飲んでみるとその魅力を掴みやすいのではないでしょうか。
スペインやポルトガル
日本でもコストパフォーマンスの高さで人気なのが、スペインやポルトガルです。
これらのワイン産地は、気象条件がとてもよいことからオーガニック系のワインが多く、果実味が豊で、酸味、タンニンともに穏やかな印象を与えます。
もちろん、品質の高いワインも多いですが、長期熟成されることが多いためまろやかな味わいに仕上げられる傾向です。
白ワインは、やや果実味が振り切っている印象のものが多く、酸味も穏やかで日常向きなものが見受けられます。
また、スペインと言えばカバですが、瓶内二次発酵製法でつくられているため、複雑性を楽しめます。
ただし、シャンパーニュよりも果実味がわかりやすく、酸もシャープな印象ですので初心者向きといえるでしょう。
まとめ
そのほか、新世界ワインはわかりやすい、日本は全体的にエレガントな味わい…など、生産国によって傾向はあります。これらを漠然とでも知っておくだけで、ワイン会はずっと楽しくなるものです。
ぜひ、面倒くさがらずに挑戦してみてはいかがでしょうか。