ワイン選びは海や山で選んでみると良い!
ワインを選ぶ際、有名銘柄だからとか高額だからとか、ヴィンテージが当たり年だからとか、こういった部分を重視している方が多いかもしれません。
実際、ワインの選び方は人それぞれであり、上記のような選択方法もワインを選ぶ上ではひとつのポイントになるでしょう。
しかし、一方でペアリング目的で選ぶとなると意外と難しく、初心者にはなかなか判断できないものです。
しかし、一方でその地方の特色を見た上で選べば意外な出会いができる可能性もあります。
本記事では、少し面白いワインの選び方についてお伝えしましょう。
海のワインと魚介
私たち日本人はよく魚介類を楽しみます。
お寿司やさんはもちろん、和食店やイタリアン、フレンチ、中華に至るまで魚介類を楽しまれている方は多いことでしょう。
その際、どんなワインを選ぶべきか意外に悩んでしまうものです。そんな時におすすめなのが、「海のワイン」で合わせるといった方法です。海のワインと呼ばれるワインはさまざまありますが、要するに海に近い場所で製造されているワインのことです。
例えばイタリアのマルケ州などは漁港に近いことから、魚介類に合うようなワインの仕上がりになっています。
それは、ポルトガルもフランス、アメリカ、ニュージーランドも一緒であり、海のそばで作られているワインはミネラル豊富で魚介類との相性も抜群です。
そもそも、ワインはその郷土料理に合うように進化しているため、それに沿った形で選ぶだけでもペアリングの成功率がグッと高まる特徴を持っています。
魚介類に合うワインを探したいといった際、海の近くの産地で造られているワインをチョイスすると間違いないでしょう。
個性的な肉には山のワイン
日本では、基本的に牛肉や豚肉、鶏肉がメインに食べられています。
しかし、近年ジビエブームなどもあることから、鴨肉や鹿肉、うさぎ肉といった形で普段あまり食べないようものも楽しめるようになりました。
さらに、馬は昔から食べられていますが、それも気軽にデパートなどで購入できるようになっています。
また、赤身の独特な風味を持つ肉も人気があることから、昔から人気の霜降り系の肉をシンプルに食べるといった形以外の楽しみ方も家庭に広がっているようです。
さて、そんな中でチョイスしたいのが山のワインです。
例えば、フランスのジュラ地方やイタリアのピエモンテ州、スペインの山岳地帯のワインなどは、こういったジビエ料理との相性がすこぶるい良いため、ボルドーやブルゴーニュ以上に良いペアリングを発揮することがあります。
伝統的に海が近くになかった産地では、こういった癖のあるジビエを煮込んだり強い味付けで食べる文化があり、それに合わせた個性の強い味わいのワインが生み出されるようになりました。
さらに、こういった地域で造られているチーズも個性的であることから、チーズとワインのペアリングに困った際も山のワインはとても相性が良いのでおすすめです。
海のワインと同様、その土地の食文化も知ればワインに詳しくなくても、意外に良いペアリングを見つけることができるのです。
モダンなワインに注意!
世界的に賞を獲得しているワインや日本ワインでも世界を目指すようなワインが近年増えています。
もちろん、それ単体で素晴らしいペアリングを発揮しますし、単体でも素晴らしい感動を与えてくれます。
ただし、こういったワインは地元の料理などを基準に造られていないため、あくまで世界的な味わいに仕上げられています。
そのため、海のワインと思って購入しても意外に魚介と合わなかったり、山のワインといったところで繊細すぎてジビエと合わないことも多々あります。
賞を獲得しているモダンなワインを選ぶ際は、あまり郷土料理に縛られない方が良いペアリングを見つけられることでしょう。