熟成こそワインの魅力!熟成の楽しみ方を知ろう!

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ワインが好きな方の中には、熟成こそワインの魅力。

そう考えている方も多いのではないでしょうか。事実、近年は出荷されてすぐに飲めるような早飲みワインが重宝されており、一部の高級ワイン以外はなかなか熟成を視野に入れたワインをつくっていない傾向にあります。

しかし、熟成を楽しめるワインはやはり楽しいものです。

本記事では、熟成ワインの魅力や選び方などについて解説していきたいと思います。

熟成ワインの魅力

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熟成ワインとは、その名の通り熟成をさせたワインです。

しかし、一方で一般的な赤ワインは仕込みから2年後に出荷される仕組みになっているため、厳密にはボージョレ・ヌーヴォーなどの新酒以外の赤ワインは熟成ワインと言っても良いかもしれません。

樽で1ヶ月でも熟成されれば熟成ワインですし、瓶内で2年熟成されたものでも熟成ワインとしてカウントできるでしょう。

ただし、ここでの熟成ワインは、“熟成のポテンシャルがあるワイン”と定義します。

そのため、熟成をして花開くようなワインが熟成ワインということであり、熟成ワインを楽しむ際はそういったワインを購入するといった流れで楽しんでみたいと思います。

熟成ワインの選び方は?

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熟成ワインを選ぶ際、どんなワインでも良いということはありません。

例えば、近年ボージョレ・ヌーヴォーでも熟成させるような風潮があったり、日本ワインの甲州やマスカットベーリーA、赤ワイン全般を数十年熟成させようといった話もあるようです。

しかし、これらワインはとても美味しいのですが、そもそも品種が長期熟成に向いているものではありません。

あくまで熟成をさせることで熟成された風味を味わうことはできますが、やはりそれぞれの品種に合わせた飲み頃で飲んだ方がより美味しさを感じることができるでしょう。

要するに、非常に熟成が難しく、ただ酸化してしまうワインに成り下がってしまう恐れがあるということです。

熟成ワインを選ぶ際、やや高級かもしれませんが、やはりワイン法で熟成期間が長く定められているようなワインを選びたいところでしょう。

イタリアであればレゼルヴァ、スペインであればレセルバなど、3年以上の熟成を経て市場に出回るようなワインを選ぶことで高いポイテンシャルを楽しむことができます。

ボルドーのグランヴァンなどは、20年近くの熟成をベースにつくられていることから、若いころはかなり硬く、美味しいか否かといえば、ちょっと判断が難しいレベルです。

しかし、カベルネ・ソーヴィニョンやネッビオーロ、シラーなど力強くタンニン豊富なブドウなどをしっかりと使い、パワフルに仕上げているワインでないと熟成を経てから生まれる感動を得ることはできません。

熟成ワインを楽しむ上で、まずこういったワインを手にすることから初めて見てください。

必ず高級ワインセラーで保存

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熟成ワインを専門店で熟成してもらうのであれば問題ありませんが、基本的には自宅での保存となるはずです。

そのワインが10年後に飲み頃を迎えるといったワインであっても、自宅で放置したり冷蔵庫での保存では良い状態を保つことはできず、劣化スピードも早く台無しになってしまうでしょう。

熟成ワインを楽しむ際、必ず購入したいのが高級ワインセラーです。

高級ワインセラーは、ワインを保存するための温度や湿度、さらに暗所といったカーヴのような状況を生み出せます。

熟成ワインを本気で楽しむのであれば、完璧な状態でワインを保存するようなシステムを自宅に導入すべきでしょう。

ちなみに、同じワインを5本購入し、1年ずつずらしながら垂直飲みするのもおすすめです。