ワイン会に行くなら知っておきたい!ワインの定番6品種の基礎知識!
ワイン会に参加するのであれば、ブドウ品種について最低限の知識を持っていたものです。
ワインはブドウ品種によって味わいが決まってくるため、その品種の特徴を知っているだけでそのワインの特徴を正確に言い当てることができます。
ワイン会に参加した際、ワインテイスティングの後にブドウ品種を絡めたコメントが言えると素敵でしょう。ここでは、ワイン会で最低限知っておきたい定番6品種の基礎知識についてお伝えしていきます。
カベルネ・ソーヴィニヨン
世界各地で栽培されている赤ワイン用ブドウの王様 カベルネ・ソーヴィニヨン。
フランス ボルドーが原産といわれている黒ブドウ品種で、濃い色合いが特徴です。カシスやクローブ、ブラックチェリー、ハーブの香りが特徴で、タンニンがしっかりとしたフルボディタイプのワインを生み出します。
フランスやカリフォルニア、チリ、オーストラリアなどのワインでよく見かけるので覚えておきましょう。
ピノ・ノワール
フランス ブルゴーニュの主要品種である、ピノ・ノワール。
こちらも世界中で栽培されており、比較的高級ワインの原料となっています。もって生まれた色素量が少ないため淡く、ブルーベリーやプラム、さくらんぼ、イチゴといった華やかな香りがあります。
タンニンはカベルネ・ソーヴィニヨンより穏やかですが、酸度が高いためシャープな印象。
動物的なニュアンスなど複雑性が魅力的なワインですので、ワイン会で出会えたら、“ピノ・ノワールらしい複雑性を感じる”とコメントしてみてください。
シラー/シラーズ
フランス ローヌではシラー、オーストラリアやカリフォルニアではシラーズとも呼ばれている黒ブドウ品種。
濃い外観に黒こしょうを思わせるスパイシーな香り、ブラックチェリー、ミントのニュアンスなどの香りが特徴的です。
タンニンは豊富ながら果実味が豊かであることから、さほどギシギシした印象はありません。
フルボディタイプの赤ワインが多く見られますが、ミディアムボディの繊細なものもあるためワイン会で出会ったら確認してみましょう。
シャルドネ
白ワインの帝王とも言われている、シャルドネ。フランス ブルゴーニュの主要品種ですが、世界各国で栽培されているメジャーな品種です。
ワイン会でも、多く出会うかもしれません。
基本的には柑橘や白い花、熟したリンゴといった香りがあり、酸度が高くシャープな後味を感じられるワインを生み出します。
一部樽熟成を経たクリーミーな風味のシャルドネもあるなど、醸造スタイルによってその顔を変えるユニークな品種。
“この生産者のシャルドネはこんな造りなんだ”と、ワイン会で出会ったシャルドネを楽しんでみるとよいでしょう。
ソーヴィニヨン・ブラン
フランス ボルドー、ロワールの主要品種であるソーヴィニヨン・ブラン。
こちらも世界中で造られている白ブドウ品種で、日本でも人気です。冷涼な産地の場合は柑橘系やハーブの香り、オーストラリアなど温暖な地域ではトロピカルフルーツのような香りを取ることができます。
酸もほど良くあり、フレッシュ&フルーティーに仕上げられるので爽やかで夏向きのワインを生み出します。
サラダや前菜、とり肉などとの相性が良いので、ワイン会で知り合った方などにすすめてみると良いでしょう。
リースリング
ドイツやフランス アルザスの主要品種として知られているリースリング。イタリアやオーストラリア、チリなど各国でも生産量が増加傾向にある白ブドウ品種です。
リンゴや白桃、ほのなかオイルの香りが特徴で、果実味の風味が強いものの酸度も高いのでフレッシュな後味を楽しめます。
華やかな風味なので女性に好まれる傾向にありますし、甘口ワインとして仕立てられることも多い品種。
和食との相性も良い品種ですので、ワイン会で出会ったらぜひリースリングの話で盛り上がってみてはいかがでしょうか。
ブドウ品種を知ればワインがより楽しくなる
フランスやイタリア、スペイン、カリフォルニアなど、ワインは世界中で造られていますが、使用するブドウ品種が同じであれば似たような傾向のワインができあがります。
土地の違いや生産者の哲学によって味わいに差違はありますが、カベルネ・ソーヴィニヨンから白桃や黒こしょうの風味は出ませんし、フランス産だから、ブラジル産だからとか産地は関係なく、カベルネにはカベルネの特徴がワインに表れます。
ワイン会で出会うワインを一本ずつ精査していくのも良いですが、基礎知識として“ワインに使用されている主要なブドウ品種”を知っておけば安心してワインを評価できるでしょう。