あらためて考える!美味しくないワインとはどんなワインなのか?

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ワインに詳しい方に美味しいワインを聞いたり、また他人から美味しいワインはどれか教えて欲しいと懇願されたり、美味しいワインを提案するサイトや雑誌をチェックしたり、常日頃から、“美味しいワイン”を知りたいというニーズは高いです。

どうせ飲むのであれば優れた美味しいワインを手に入れたいですし、コスパ抜群であれば言うことはありません。

しかし、逆に美味しくないワインとはどんなワインなのでしょうか。

本記事では美味しくないワインについて、いろいろと考えてみたいと思います。

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美味しくないワインは存在しなくなった?

美味しくないワインというと漠然としていますが、要するに誰もが口にしたら、まずいと感じるワインと考えて良いでしょう。

そもそもワインにはそれぞれ個性があり、飲み手によって好き・嫌いが分かれる味がハッキリしているお酒です。

甘口が好きという層もいますし、ドライかつ複雑、熟成を感じる個性溢れる味わいが好きな方、またほとんど味を感じないピュアな印象のナチュラルワインが好きといった方もいます。

そのため、人によっては美味しいワインも美味しくないワインと判断する方もいるのが実情です。

ただし、近年購入できるワインは好きではない味わい、飲みにくい味わい、なんとなく物足りない味わいといった程度で、まずいといったものはほとんど見当たりません。

これだけ醸造技術が進化している昨今、あえてメーカーがまずいと思われるワインをつくることはあり得ず、どれもそこそこの美味しさです。

今の時代、まず美味しくないワインを探す方が難しいと考えた方が良いかもしれません。

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どこを美味しいポイントにするか

ワインはお酒ですので、口にするのは大人だけです。若い方もワイン好きが多いものの、やはり日本ではある程度の年齢層、さらに給与所得が多い方がワインを嗜む傾向が多いと言われています。

そのため、へそ曲がりやワイン通を自慢したい方、正当な評価が求められるケースでない限り、対峙したワインの悪口は避けるような方がほとんどでしょう。

ただし、私たちもワイン会で多くのワインに触れたり、何らかのケースでワインを飲んだ時、まずいとまではいかないものの、美味しくないと評価せざるを得ないワインと出会うことがないでしょうか。

他者は評価しているかもしれないが、どうもこの良さがわからない。

そんなワインと出会った時、まずいのではなく、美味しくないワインと評価している自分がいるはずです。

しかし、それを美味しくないワインと評価している自分の中で、美味しいワインと評価している味わいのどこをポイントにしているか真剣に考えてみましょう。例えば赤ワインが好きではない方は、総じてタンニンがいやだと言います。

最初からタンニンがあるワインは無理だといえば、ボルドー1級の赤ワインであってもその人にとっては、美味しくないワインとなるわけです。

その逆で、ボージョレ・ヌーヴォーを美味しくないワインと考える人もいます。

フルーティーで酸味が強いだけで、飲んだ感じがしない腑抜けた赤ワインと酷評する方も未だに存在するようです。

美味しくないワインは誰もが共通するものではなく、個人の好みに合致していない部分があるワインと考えると良いかもしれません。

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自分の意見を持っていて良い

近年、ナチュラルなつくりのワインが増えており、市場でも人気を博すようになりました。

愛好家の中にもナチュラルなつくりのワインを支持する方が多く、マスターオブワインの中にも愛好する方が多いようです。

しかし、ナチュラルなつくりのワインを飲んで失敗作と酷評するプロもいますし、飲めたものではないと言うワイン通もいます。

ただ、昨今のトレンドに乗り遅れていると批判されるため大声を出していないだけで、仲間内の中では言いたい放題です。

さて、どんな理由にせよ、自分が美味しくないワインと思ったワインがあったとき、言いふらす必要はないですが、他人に迎合する必要はないと感じます。ワインは決して安価なお酒ではありませんし、いくらでも代替品として別銘柄が存在するでしょう。

皆がおいしいと言っているから無理をしているといった飲み方は、ワインにも失礼です。

本当に自分が美味しいと思えるワインを楽しみ、その生産者を応援するようなかたちでワインを楽しむのが一番なのではないでしょうか。