ワインがあればできる!自家製でワインビネガーを作ってみよう!
ワインを酸味の効いたお酢と合わせるのは、さほど難しいテクニックではありません。
しかし、一般的な穀物酢や米酢、黒酢などと合わせるよりは、ワインからできているワイン ビネガーを利用する方がよりペアリング成功率は高まるでしょう。
しかも、日常的に飲んでいるワインでワインビネガーを作れば、さらにマッチ率は高まるはず。
本記事では、ワイン好きなら常備しておきたい、自家製のワインビネガーの作り方についてお伝えしましょう。
ワインビネガーはワインありき
ワインビネガーは、その名の通りワインを使用したお酢です。
普段、あまりお酢について考えないといった方はワインビネガーは、一般的なお酢にワインがプラスされたものと思っているかもしれませんが、元々ワインだったものがお酢になると考えた方が良いでしょう。
ビネガーはもともとフランス語の酢を意味する言葉が由来したものと言われており、酸味の強い酸いワインを意味していると考えられているようです。
現代ではワインビネガー用にワインをつくったりワインを利用していますが、その昔は酸化してしまった酸っぱいワインを料理酢として使用していたといった話もあります。
そもそも、ワインは腐ることがないお酒です。厳密にいうと、外部から細菌などが混入しない限り腐敗しないということで、ワイン自体が強烈に酸っぱくなっても腐っているわけではないため料理に使えるといった話があります。
ただし、できる限り安全性の高いワインビネガーを作れるよう、現代ではワインを放置して酸化させただけといったものが流通しているわけではないことを理解しておきましょう。
酢酸菌を利用する
ワインビネガーを自宅で作る上でのポイントと言われているのが、酢酸菌を利用するといったものです。
さらに、できる限り淡い色調かつ亜硫酸使用量が少ない、または無添加のものを使用すると作りやすいと考えられています。
少しもったいない気持ちもありますが、飲み切ることができなかったもの、あまり美味しいと思えなかったもの、安価で購入できるそれらワインをワインビネガーとして再利用するのはありでしょう。
さて、メーカーではブドウ果汁に酵母を添加したのちにアルコール発酵させ、そこに酢酸菌をプラスさせてワインビネガーをつくります。
しかし、日本では自家製でワインからつくるのは法律違反となってしまうことから、市販のものを使用する感じです。
なかなか発酵用の酢酸菌を入手するのは難しいかもしれませんが、じつは酢酸菌は自然にも存在するため、空気に触れさせながら網などで羽虫の混入を防ぎながら気長に待つようにしましょう。
数ヶ月後に酢酸菌膜ができあがるため、ここでワインビネガーができあがりです。
ただ、まだ発酵させることもできるため、ご自身が納得するまで待ってみましょう。
ワインとのペアリング幅が広がる
酢酸菌は健康にも良いと期待されているため、そのままドレッシングとして利用するのがおすすめです。
もちろん、加熱する料理に使用するのも手ですし、さまざまな料理がイタリアンやフレンチのようにランクアップすることは間違いないでしょう。また、ポイントになってくるのがワインとのペアリングです。
もともとワインから作られているお酢だけに、ワインとのペアリングは間違いありません。
オリーブオイルと良質な塩、そして自家製のワインビネガーをパンにつけたもの、それと白ワインや赤ワインを楽しむだけでもご馳走ではないでしょうか。
自家製ならではのまろやかな味わいと風味が楽しめるワインビネガー。ぜひ、ご自身でも挑戦してみてはいかがでしょうか。