ワインづくりをしたい!どうすればワイナリーで働けるか!?
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ワイン会に参加し続けた結果、ワインに一生携わる人生でありたいと願う方が多い傾向です。
ワイン愛好家になるか、世界のワイナリー廻りをする人間になるか、お気に入りのワインショップを設立するか。
人によってワインに関連するさまざまな夢を抱くことでしょう。
そんな中、思い切ってワイナリーで働きたいと考える方もいるようです。
その場合、まずは国内ワイナリーでの就業がおすすめです。
ワイナリーでは、どんな求人内容が公開されているのか、その情報について紹介していきましょう。
収穫時期だけボランティア
ワイナリーで働きたい、そんな気持ちを持つことは不思議なことではありません。
ワインは農業であり、ブドウを栽培し、そのブドウからお酒をつくるといった工程を経て生み出されます。
おしゃれで華やかなイメージのワイン会に参加する中で、自分はこのワインを生み出す側の、“アーティストになってみたい”と思う人も少なからず出てくるはずです。
さて、しかしワイナリーに限らず外から見た印象と中から見た印象では全く違います。
ワイナリーで働くとはどういうことなのか、ワインづくりの現場に携わるということが自分に合っているのか、それを確かめておく必要があるでしょう。
その際、役立つのが収穫時期だけのボランティア体験です。
細かい醸造作業などはできませんが、ワイナリーにとって重要な収穫作業を体験し、さらにワイナリーという場所の雰囲気を掴んだ上で、それでも中で働きたいと思えるか確認しましょう。
ワイナリーはかなりの肉体労働があり、さらにそこに醸造となると繊細さが求められます。
“好き”は必要な要素ですが、“飲むだけが好き”ではおそらくつとまりません。
さらに、多くはボランティアで報酬はワイン1本やランチなどです。
それを踏まえた上で、挑戦するか決めてみてください。
チャンスは意外にある
さて、ワイナリーの求人広告を見ると、多くは併設されているワインショップの従業員、収穫のお手伝い、営業などが多いようです。
ワインづくりの中心を担うような醸造家といったポジションは、すでにチーフが存在しているため簡単に求人は出ませんし、未経験者が入れる世界でもありません。
中規模、大規模ワイナリーの場合、大規模な醸造設備を操作するようなかたちで従業員募集があるため、そこから入り込むといったかたちになるでしょう。
正直、給与はそこまで高額なものではなく、大企業に勤めていた方であれば、年収は激減することは覚悟しておくべきでしょう。
それでも、チャンスはありますし、独立後に自らワイナリーを設立できる可能性はあります。
勉強してからだと有利
ワイナリーの現場に飛び込んでキャリアを積む方法もおすすめですが、できれば農学系の知識を得ておくと就職に有利になります。
醸造家を募集するワイナリーでは、熱意を求めている一方で、やはり農学部や醸造学、応用微生物などの知識を持つ方を歓迎しているようです。
やる気、そして日本ワインへの愛情は誰にも負けないといったかたちであれば、伝道師は良いですが醸造となると少し話が変わってきてしまうのかもしれません。
そのため、まずは醸造や微生物、発酵などについて勉強をしてベースの知識を仕入れておく必要があるでしょう。また、ワイナリーの多くは田舎に存在するため自動車免許も必須といった条件があります。
ワインに人生を捧げたいと考えているのであれば、一度の人生、思い切って挑戦してみても良いのではないでしょうか。