日本で成功するか?ノンアルコールワインの今後!

近年、飲料業界でも大きな話題を呼んでいるのがノンアルコールワインです。
ノンアルコールビールやノンアルコールハイボールやチューハイはよく見かけますが、近頃では店舗や飲食店でもノンアルコールワインをよく見かけるようになりました。
日本でもその市場規模は拡大しているようですが、ノンアルコールワインはこれから流行るのでしょうか。
ノンアルコールワインの今後について考えていきましょう。

ノンアルコールワインとは?
ノンアルコールワインとは、そもそもどんなワインなのか覚えておきましょう。
日本では基本的に、日本ワインでない限り、その製法によってワインと名付けることにそこまで厳しい法律がありません。
そのため、ノンアルコールワイン風飲料が多数存在しており、ワインの風味をジュースに加えただけのものに出会ったこともあるでしょう。
しかし、厳密にノンアルコールワインとは一般的なワインから脱アルコールしたドリンクになります。
アルコールを除去すると同時に香味成分なども取り除いてしまうため、それをあとで付与することで、アルコールのないワインの風味が楽しめるドリンクとして完成されているわけです。
あまりにも味気ないと思われる方も多いですが、近頃ではハイクオリティなものも登場しており、高級志向な方にもノンアルコールワインが選ばれているようです。

市場が拡大する可能性は高い
そもそも、若者のアルコール離れが進んでいる時代です。
アルコールを飲んでいること自体が格好悪いといった情報を流布する方もいたり、新しい研究でアルコールに適量はなく1滴でも飲んだら体に害が及ぶといったものも多く見かけます。
健康を意識したり運転したり、酔っ払いたくない方、そんな方にとってノンアルコールはその気分を楽しめる絶好のアイテムです。
しかし、日本ではノンアルコールというとビールが中心であり、ノンアルコールワインがそこまで市民権を得ているといった印象はありません。
しかし、ひと昔前にはノンアルコールワインがスーパーなどで見られなかったものの、近年はフルボトルでも販売されているところを見かけるなどその状況は大きく変化してきたことは間違いないでしょう。
さらに、ただのワイン風ドリンクではなく、高品質なノンアルコールワインとなれば元ワイン通だった人たちも納得ですし、お酒が飲めないけれどワインの香りが好きな方も取り込めます。
間違いなく、市場規模は高くなっていく可能性があるでしょう。

ノンアルコールワイン市場への懸念点は?
一方、ノンアルコールワインが日本で成功するかは、懸念を抱いている方も多いようです。
その理由として、やはりお酒を飲まない方がわざわざお酒風味のものを選ぶかということ、さらに高額であるところにあります。
高級レストランやホテル、旅館で高級ノンアルコールワインは活躍するかもしれませんが、日常的に1,000円を超えるノンアルコールワインを購入する層がどれだけいるのか、そこは疑問です。
また、ワインの味わいにこだわりたい人であれば、ノンアルコールワインではなく同じ価格帯で良いワインを購入するかもしれません。
何らかの理由があって飲めないといった方であっても、ノンアルコールワインの美味しい風味にアルコールが足りないため、どこかむなしい気持ちになることでしょう。
ノンアルコールワインは魅力的ですが、日本人にとってワインがノンアルコールである必要があるのか、そこが市場拡大できるかのポイントになってきそうです。

