都市型ワイナリーと一般的なワイナリー、それぞれの魅力とは?

都市型ワイナリー1

一時期トレンドとなった都市型ワイナリー。

またはアーバンワイナリーとも呼ばれるワイナリーですが、今もなお増え続けています。

都心だから、地方だから、ワインをつくる上で場所は関係ないといったイメージを与え、新たなワインファンを増やしているようです。

都市型ワイナリーが増え続けている中、一般的なワイナリーとの違いについてしっかりと理解しておかない限り、そこに優劣をつけてしまう可能性があります。

本記事では、都市型ワイナリーと一般的なワイナリーの魅力の違いについてまとめました。

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都市型ワイナリーの魅力

都市型ワイナリー最大の魅力は、都市部にワイナリーが存在するといったところです。

ただし、ワイナリーといってもそこにはブドウ畑は存在せず、あるのは醸造設備だけになります。

つまり、購入した原料ブドウを醸造する設備が都市部に位置しているだけのワイナリーが、都市型ワイナリーとなるようです。

当初はとても珍しいということで話題となりましたが、都市型ワイナリーが人気を博す理由はそれに伴ったワインを提供する場をカジュアルに提供できるところにあります。

できたてのワインをカウンターバーやレストランで提供できる、しかもそれを気軽に足を運べる都市部で可能にするため、わざわざワイナリーを目指して観光に訪れるような方ではなく、フラッと遊びにきた若年層も取り込めるメリットがあるのです。

ワインに詳しい、うんちくを語り、熟成を語るような重厚な雰囲気というよりは、こだわりの豆を使ったコーヒースタンドのような、まさに“アーバン”な雰囲気でワインを提供することができるところが人気と言えます。

また、自由に原料を選べるところ、味も醸造も比較的自由に行い少人数で行えるところもメリットでしょう。

都市型ワイナリー3

一般的なワイナリーの魅力

一般的なワイナリーの魅力は今さらですが、やはり広大なブドウ園を間近で見られること、大規模またはこだわりの醸造設備を見ながら、ハイクオリティなワインを試飲・購入できるろことにあります。

生産数が多く、さらに自社畑または周辺の契約農家から仕入れる、“地”のブドウを楽しめることからも、ワイン通から観光者、お酒好きなど、目的を持った方が多く集うところが特徴です。

より詳しいワインに関するセミナーや秘蔵のワイン、ヴィンテージ別の飲み比べなど、本格的なワインに触れることができます。

レストランを併設していたり、宿泊施設を併設するなど、地方でしか味わえない非日常を楽しめる環境を整えるワイナリーもあり、日常に溶け込んだ都市型ワイナリーとは、また別の楽しみ方ができる場所といった印象です。

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使い分けが大切

都市型ワイナリーと一般的なワイナリーが存在する今、やはり優劣をつけたくなってしまいます。

ワイン通からすれば都市型ワイナリーはおもしろいと感じるものの、こだわりが詰め込まれた複雑性のある味わいのワインづくりとは別のカジュアルで若者向けといったイメージがあるかもしれません。

一方、あまりワインを知らない若年層にとっては一般的なワイナリーは観光地程度の認識であり、なんだか怖そう、怒られそう、難しいといったハードルの高いイメージを抱きます。

そうではなく、あくまで自分がワインを楽しむ際、その時々のシチュエーションで選べば良いのではないでしょうか。

どちらかどうだといった感覚ではなく、シチュエーションを選んだワイン選びができる大人は素敵です。

好き嫌いではなく、いろいろと自由にワインを試し、楽しんでみてはいかがでしょうか。