さまざまなキャラクターが楽しめる！スペインの主なワイン産地を紹介！

有名なワイン産地といえばフランスですが、ブドウ栽培面積第1位はスペインです。

日本でもスペインワインは人気ですが、そこまで産地は知られていません。

ここではスペインの主なワイン産地についてお伝えしていきます。

ぜひ、スペインワイン選びにお役立てください。

スペインのワイン産地

ここからはスペインの主なワイン産地と特徴についてお伝えします。

リオハ

スペインを代表する産地のひとつ、リオハ。

スペインの北部に位置している産地で、昼夜の気温差、標高の高さ、ブドウ栽培に適した土壌などが揃った特別な産地です。

リオハ地区はリオハ・アルタ、リオハ・アラベサ、リオハ・バハといった3つのサブ・ゾーンに分かれており、それぞれに違う個性溢れるキャラクターのワインが産出されます。

とくに有名なには、リオハ・アルタです。

ナバーラ

ピレネー山脈に近い標高の高い産地で、95%黒ブドウが栽培されています。基本的にはテンプラリーニョが主体です。

ソモンターノ

山麓を意味するソモンターノ。日本ではあまり知られていない産地ですが世界でも評価の高いモダンテイストのワインを生み出す産地として知られています。

プリオラート

リオハに続き、国際的な評価が高いワインを生み出しているのがプリオラートです。

ブドウ栽培が困難といわれていた産地でしたが、1980年代頃に活躍した有名醸造家たちによって有名産地として知られるようになりました。

スレートと呼ばれる粘板岩土壌が特徴的で、国際品種を使ったモダンなワインが多く生み出されています。

ペネデス

日本でも人気の高いスペイン産の瓶内二次発酵製法から造られるスパークリングワイン、「カバ」。

そのカバの主要産地が、ペネデスです。

カバは産地名ではありませんが、9割近くがペネデスで生産されています。

カバを生産する世界的ワイナリーも多く存在していますので、観光地としても人気です。

タラゴナ

カジュアルでありながら高品質なワインを生産する産地が、タラゴナです。

タラゴナはスペインワインの中でも白ワインが有名であり、甘口の白ワインも生産されています。

リベラ・デル・ドゥエロ

2000年以上のワイン造りの歴史を持つ、リベラ・デル・ドゥエロ。

内陸部地方に位置する川沿いのワイン産地で、赤とロゼワインだけの生産が認められています。

テンプラリーニョ主体の力強さと繊細さを兼ね備えたワインを生み出しています。

ルエダ

スペインワインの中でも近年話題のルエダ。

ソーヴィニヨン・ブランを思わせる風味を持つ、「ベルデホ」から造られる白ワインがとくに有名であり近年日本でも多く見受けられるようになりました。

トロ

テンプラリーニョから造られる力強く濃い赤ワインを生み出す産地、トロ。

寒暖差がかなり大きいことから、果実味のしっかりとした飲み応えのある充実したワインが多く生み出されています。

ピエルソ

キリスト教の聖地「サンティアゴ・デ・コンポステーラ」へ巡礼で知られるビエルソ。

赤ワインの有名産地であり、メンシアと呼ばれる黒ブドウ品種からエレガントな赤ワインが多く生産されています。

国際的にも評価されており、熟成することも可能なメンシアは今後世界的にも注目されるといわれています。

ラ・マンチャ

セルバンテスの小説「ドン・キホーテ」がもととなった日本でも人気のミュージカル『ラ・マンチャの男』。

このラ・マンチャは世界最大のワイン産地としても知られており、スペイントップクラスのワイン生産量を誇る一大産地です。

アイレン主体の白ワイン、テンプラリーニョ（センシベル）から造られる赤ワインなど、かなりカジュアルな価格で購入できるワインが多く造られています。

とはいえ、近年は品質を重視したワイン造りに舵を切っている生産者も少なくなく、これからの発展が期待されています。

バルデペーニャス

ラ・マンチャに囲まれているワイン産地、バルデペーニャス。

生産されるワインはラ・マンチャに似ていますが、比較的軽やかで軽快なワインを多く生産されることで知られています。

リアス・バイシャス

近年、数あるスペインワインの産地の中でも注目されているのがリアス・バイシャスです。

大西地方に位置するリアス・バイシャスは、年間降水量が1,600mmとかなり降雨量が多いところが特徴的です。

そのため棚栽培でブドウを育てている場所があるなど、スペインの中では特徴的なワイン造りを続けています。

品種としてはアルバリーニョと呼ばれる白ブドウ品種が有名であり、フレッシュかつ奥行きのある素晴らしい白ワインと世界的にも評価されています。

マラガ

世界的画家として知られているパブロ・ピカソの生まれ故郷としても知られている、マラガ。

地中海沿岸のリゾート地であり、その昔マラガ産ワインはイギリスでマウンテンと呼ばれていたといわれています。

辛口のスティルワインも生産されていますが、ペドロ・ヒメネスやモナストレルを原料として酒精強化ワインが多く造られています。

モンティーリャ・モリーレス

アンダルシア州の中央部に位置するワイン産地が、モンティーリャ・モリーレスです。

ペドロ・ヒメネスを主体とした高アルコールワインが多く生産されており、ソレラ・システムと呼ばれる特殊な製法で熟成されて出荷されています。

数多くのスタイルのワインを生み出す産地です。

シェリー＆マンサニーリャ

世界三大酒精強化ワインのひとつ、シェリー。

シェリー＆マンサニーリャのヘレス・デ・ラ・フロンテラ近辺で造られる酒精ワインです。

アルバリサと呼ばれる石灰分を多く含む土壌を持つ土地では、とくに優れた酒精強化ワインが産出されています。

スペインワインもキャラクター豊富

スペインワインというと、果実味豊かでボリュームのあるワインばかり…と思われていますが、じつは産地それぞれにキャラクターがあり、産地にこだわるだけで多種多様なワインを楽しむことができます。

さらに全体的にコストパフォーマンスが高いため、日常使いしやすいワインが多いところも特徴でしょう。