トスカーナ州は美味しいワインの宝庫!日本人なら知っておきたいワイン産地!
日常的にワインを楽しみたい方であれば、まずイタリアワインを覚えることをおすすめします。
しかし、イタリアワインと一口にいってもその種類は膨大であり、中には日本では手に入りにくいもの、高額なものも少なくありません。
本記事では、日本で最も愛されており、さらに価格もカジュアルで日常使いしやすい「トスカーナ州」のワインを紹介していきます。
トスカーナワインの基本について、ぜひチェックしてみてください。
トスカーナ州について
トスカーナ州は、中部イタリアに位置するワイン産地です。
フィレンツェを州都に持ち、1870年頃はイタリアの首都だったことでも知られています。
さまざまな食文化が花開く場所としても知られていますが、赤ワインがとくに有名ですが白ワインも魅力的なものが多く揃っている銘醸地です。
トスカーナ州の主要品種
トスカーナ州では、土着品種から国際品種まで幅広いブドウが栽培されていますが、主体になっているのは黒ブドウのサンジョヴェーゼです。
酸とタンニンが豊富なワインを生み出し、長期熟成にも向くワインを生み出します。
基本的にトスカーナ州では、ボルドーのようにブドウを数種ブレンドしておりサンジョヴェーゼ単体といったワインは珍しい傾向です。ほか、カナイオーロネーロなどもブレンド用品種として活躍しています。
また、意外にもトスカーナはカベルネ・ソーヴィニヨンとメルローの栽培量も多く、サンジョヴェーゼとブレンドされるワインも多く見受けられます。
一方、白ワイン唯一のDOCGであるヴェルナッチャ・ディ・サン・ジミニャーノでは、ヴェルナッチャと呼ばれる白ブドウが使用されており、豊富な酸が特徴の白ワインを生み出します。
そのほか、イタリア全土で栽培されているトレッビアーノトスカーノ、マルヴァジア・ビアンカなどの白ワインも見受けられます。
トスカーナ州で押さえたい産地
トスカーナ州で押さえるべき産地は、間違いなく「キャンティ」でしょう。
キャンティは、イタリア国内で最も有名なワイン産地としても知られており、日本国内でもコンビニエンスストアで購入できるほどメジャーな産地として知られています。
キャンティは広大な土地が存在していますが、古くからキャンティワインを生み出していた産地は独立し、「キャンティクラシコ」といったDOCGで市販されています。
キャンティクラシコのワインは、伝統的な造りが多くキャンティはカジュアルで自由な雰囲気のものが多い傾向です。
ほか、高級ワイン産地で知られるブルネロといった産地では、サンジョヴェーゼの粒が大きいブルネロといった黒ブドウ100%から造られる赤ワインが有名です。
ほか、上記でも解説した白ワイン唯一のDOCGヴェルナッチャ・ディ・サン・ジミニャーノ、高貴なワインと称されるワインを生み出す赤ワインの銘醸地ヴィーノ・ノヴィレ・ディ・モンテプルチャーノなどがあります。
ボルゲリにも注目
トスカーナ州のワインを語る上で、多くはキャンティが出てくるでしょう。
しかし、日本のワインショップでも多く見かけることができる高級ワイン産地がトスカーナ州にはあります。
それが、ボルゲリやボルゲリサッシカイアといった場所です。
この土地は、もともとワインの評価が高くなかったものの、ボルドーに近い気候であることや海沿いの産地であることから、カベルネ・ソーヴィニヨンなどが植えられました。
規則に縛られない自由なワインを生み出す生産者が成功をおさめ、国際品種と土着品種をバランスよくブレンドした新しいトスカーナワイン「スーパータスカン」を生み出したことで有名になったのです。
高級ワインとして知られており、1本数万以上するものも多く見受けられます。
トスカーナは面白い!
トスカーナ州のワインは、トマト系の料理にもよく合い、日常の食卓で使いやすいといった魅力があります。
ぜひ、魅力的な産地を探している方はトスカーナ州をチェックしてみてはいかがでしょうか。