メルローは面白い品種!その基本とペアリングを紹介!
日本でも手に入りやすい魅力溢れるワインといえば、メルローです。
ボルドーの主要品種として知られるメルローですが、今や日本でも多く栽培されており、高品質なワインが多く見受けられます。
本記事では、そんなメルローの魅力にあらためて迫ります。
ぜひ、ワイン会などでメルローが出てきた際の知識として披露してみてください。
メルローとは?
そもそもメルローとは、どういったブドウ品種なのでしょうか。
メルローは、ボルドー原産の黒ブドウ品種として知られており、同産地では主要品種としてブレンドされます。
ボルドーの左岸よりも、右岸の土壌組成が適していることも関連してか、ブレンド比率は右岸の方が高く、偉大なワインも多く生み出されていることで知られている品種です。
カベルネ・ソーヴィニヨンと比較されることが多いですが、メルローはそれに比べて早熟であり、味わいも丸みのあるまろやかな仕上がりが特徴です。
近年、日本では長野県の塩尻市のメルローが高く評価されているなど、冷涼かつやや肥沃な土壌でも素晴らしい品質のワインを生み出す品種として世界的にも注目されているのです。
バランスの良さが魅力
メルローの味わいを簡単に伝えれば、カベルネ・ソーヴィニヨンとピノ・ノワールの中間といった形でしょう。
カベルネ系列であることから、ハーブのようなニュアンスを持っていたり、さらに果実も煮詰めたジャムやベリー、ピーマン、フェンネルといった複雑性を感じることができます。
とくに、土壌によっては土や腐葉土といった、大地の香りを思わせるものもあり、力強い風味に仕上げられることも珍しくありません。酸、タンニン共に穏やかではありますが、“感じない”という形ではなく、ほどよくバランスのよいボリューム感となるところも特徴でしょう。
アタックは丸みがあり、果実のアロマが口いっぱいに。
そして、アフターでほどよい酸とタンニンが引き締めてくれるといった、繊細かつバランス感覚に優れたワインを生み出すと考えてよいのではないでしょうか。
メルローはペアリングしやすい
カベルネ・ソーヴィニヨンやピノ・ノワールと比較して、メルローはひじょうにペアリングしやすいブドウ品種として知られています。
肉類であっても、脂肪分が強過ぎないものであれば合いますし、肉の味がしっかりと感じられるローストビーフなどにもほどよく合います。
さらに、ハーブのニュアンスがあることからも、肉を使用したサラダであったり、ハーブをたっぷりと使った料理とも香りの部分で合うところがポイントです。
意外なおすすめはエスニック料理であり、パクチーなどの草の風味とメルローがとてもマッチングすることで知られています。
あまりに辛い料理は喧嘩してしまいますが、パクチーを使った肉料理などに合わせると、よりメルローの魅力がわかると思います。
ぜひ、自宅で試してみてはいかがでしょうか。
ブレンドも魅力
メルローは、ボルドーの主要品種ですが、上記で解説しているようにブレンドされて提供されることが少なくありません。
ほか産地ではメルロー100%のワインも存在しており、それはそれで素晴らしい品質に仕上がります。
しかし、メルローの配合の割合によってワインの性質が大きく変化することから、やはりそのブレンドの面白さを楽しんでみてほしいと思います。
中でも、ボルドーのシャトー別の飲み比べは大変興味深いでしょう。
メルロー50%と30%のワインでは、一体どういった味わいの違いが出てくるのか、そういった部分をしっかりと理解できるとワインがより楽しくなります。
まとめ
メルローは、私たちにとって身近なブドウ品種です。
だからこそ、より基本はしっかりと押さえておきたいところ。ぜひ、本記事を参考にメルローワインを楽しんでみてはいかがでしょうか。