知っておくと便利!ピエモンテ州の白ワイン!
イタリアワインを知るのであれば、ピエモンテ州。
そんなことを言われたことがある方も多いでしょう。
王のワイン、女王のワインとして名高いバローロやバルバレスコを生み出す聖地ですが、じつは白ワインも有名です。
ワイン会でもピエモンテ州の白ワインに出会う可能性が高いだけに、ぜひその基本を覚えておきたいところ。
本記事では、ピエモンテの白ワインの一部についてお伝えしていきます。
ピエモンテの白ワインの特徴
ピエモンテというと、長期熟成タイプのパワフルなバローロから、手軽に楽しむことができる赤ワインといったイメージがあるかもしれません。
しかし、一方でピエモンテには数多くの白ワインが存在しており、現地や国内、世界的にも有名です。
基本的に、ピエモンテは石灰質土壌や砂質、粘土質といった土壌が多く、全体的にミネラル感と繊細なアロマ、まろやかな口当たりの白ワインが多い傾向になります。
また、イタリアを代表するスパークリングワインも数多く生産されているなど、じつは日本のイタリアレストランにも多く仕入れられているのです。
とはいえ、ピエモンテの白ワインをひとくくりにすることはできません。ここからは、ピエモンテの白ワインで知っておくべきポイントを紹介していきます。
甘口のスプマンテが多い
ピエモンテには、アスティスプマンテなどをはじめとした、スプマンテ…つまり、スパークリングワインが多く生産されています
DOCGのカテゴリでもいくつかスプマンテは認められており、私たち日本人が日常的に楽しんでいるような銘柄も多く揃えられています。
さて、そんなピエモンテのスプマンテの特徴は、辛口から甘口が幅広く揃えられているところです。
近年、日本国内でも辛口、さらに一切糖分が残されていないブリュットナチュールのようなスパークリングワインが流行っていますが、やはり甘口は根強い人気です。
とはいえ、あまりにも甘過ぎるのは苦手…といった方には、ピエモンテのスプマンテがおすすめでしょう。
果実味や柑橘のような爽やかなアロマ、アーモンドを思わせる風味の中に、ほのかな甘さを持つため大変飲みやすい印象。
余韻もほどよく長いものの、ボリューム感はそこまでないので和食のような繊細な味わいとよく合います。
食前酒、食後酒として大活躍してくれることは間違いないでしょう。
辛口白ワインは使える
ピエモンテ州は、ランゲ地区やロエロ地区に白ワイン産地が集中しています。
もちろん、ほか口でも数多く白ブドウは栽培されていますが、DOCG級となるとこの辺りの地区をチェックすべきです。
さて、そんなピエモンテの白ワインでチェックすべきが、ロエロ・アルネイスとコルテーゼ ディ ガーヴィの二種類です。
アルネイスと呼ばれるのは白ブドウ品種であり、とくにロエロ地区を中心に栽培されています。
ブレンドされるというよりはピエモンテ州らしく単一品種で醸されることが多く、辛口かつフルボディタイプに仕上げられることがほとんどです。
その味わいは、アプリコット、アーモンドなどを感じるまろやかさを持ち、口当たりがやわらかく大変リッチな印象を与えます。
その中で酸もしっかりと残されていることから、一切だれることのない引き締まった余韻を楽しむことができるでしょう。
次に、コルテーゼ ディ ガーヴィアレッサンドリア県のガヴィと呼ばれる場所で栽培されている、コルテーゼを使用したDOCGです。
こちらは、柑橘やハーブのニュアンスが強く、酸味がしっかりと残されているところが特徴です。
レモンを搾った魚介系の料理と抜群に相性が良く、ホームパーティーなどを開く際には重宝することでしょう。
まとめ
ピエモンテ州には、素晴らしい白ワインが数多く存在しています。
もし、ワイン会でホストをすることになった時などは、これらを揃えてみましょう。