あなたはもう初シャン済み?

ワインコラム シャンパン

(Wine Life専属ライターY)

ポンッと、軽やかな開栓の音とともに、シュワシュワッと弾ける泡。あなたはもう、初シャンされましたか。

クリスマスから年末年始にかけて、シャンパーニュの消費量は9割以上を占めると言われます。やはり、パーティーやお祝いの席に、更にはワイン会にも欠かせないお酒。乾杯の数ほどシャンパーニュがポンッポポンッと抜栓されます。

おススメ!世界三大スパークリング★

でも、シャンパーニュって高級ワインだし…ポンッポポンッとは、ちょっとイカないかもしれません。だったら、カジュアルなパーティーに「世界三大スパークリング」はいかがでしょうか。香りや味もシャンパーニュと引けを取らない(当社比)シャンパーニュと同じ製法の「トラディショナル方式」で作られるスパークリングをご紹介をしたいと思います。

まずフランスの「クレマン」シャンパーニュと同じ方式、瓶内二次発酵という工程を踏んで生まれたスパークリングワインです。ですが、シャンパーニュ地方で作られたもののみがシャンパーニュのブランドとして名乗れます。つまり、それ以外のフランス地域では名乗れません。ワイン法により「クレマン」となります。

そして、スペインでは「カヴァ」イタリアでは「フランチャコルタ」どちらも瓶内二次発酵、瓶の中で自然な泡が生まれるシャンパーニュと同じ製法となります。とても濃密で美しく立ち上がる泡。持続力も長く、舌触りも「ビロードのような」と喩えられます。

シャンパーニュグラスにも流行があるって…本当?!

今は第何世代だと思いますか?正解をお伝えする前に歴代グラスのご紹介をしまう。

ワイングラス

まず「クープ型」カクテルグラスのようなあの平べったい横広がりのグラスです。高く積み上げられたシャンパンタワーを思い浮かべて下さいね。華々しい時代から今度は第二世代へと。その流行には理由がありまして。

泡の立ち上がり方を楽しむためのグラスとして誕生。そう「フルート型」と言われる細長い背高のっぽさんです。

はい、ここで正解をお伝えします。現在は「卵型」第3世代!画像向かって左から三番目(※リーデルさんより拝借)そう、ふっくらしていますね。ここに香りのお部屋が作られるわけです。泡の立ち上がりを楽しみつつ、香りを楽しむ。そして、味わいまでもが楽しめる欲張りグラスです。

グラスの形状にも「流行がある」ということ。そして、グラスの違いで「より美味しくなる方法」をあなたにも知って頂きたいと思います。

シャンパーニュをより美味しく飲む方法!!

グラス選びで「より美味しくなる」以外にも、もうひとつのコツがあります。それは温度です。実は、シャンパーニュって、冷やし過ぎない方が良いって知っていましたか?

スパークリングはよく冷やして、その清涼感を楽しみたいものです。また、しっかり冷やさないと泡が吹き出す原因にも。ですが、シャンパーニュのような複雑味のあるタイプは、冷やし過ぎないようにするのが鉄則です。なぜなら、その複雑でふくよかな香りや味わい、余韻を楽しむために。

これはシャンパーニュに限らず、樽熟成しているコク系白ワインや、余韻のあるロゼワインにも言えます。さらに赤ワインの場合、渋味の強いものはタブーです。冷やすことで渋味が強く感じられてしまうので。その反面、同じ赤で、ボジョレー・ヌーボーのようなものは軽く冷やしてもOKだったり。適正温度は香りや味覚への影響があり、意外と大事です。

最後になりますが「お家飲み」が増えている今、ワインに合わせるお料理やおつまみ、あなたも悩ましくないですか。そこでペアリングの救世主「シャンパーニュ様」のお話です。

実はシャンパーニュがオールマイティーなのをご存じでしたか?食前酒から前菜~メイン~デザートまで通せるお酒はシャンパーニュしかありません! そして意外にも和食とも相性が良かったりします。

そこで女子4人で検証。パリパリの海苔を巻いた鮭おにぎりと、各種スパークリングを合わせてみましたところ、その結果、スパークリングは鮭が生臭くなりNG。唯一、シャンパーニュだけが「ザ・鮭おにぎり」とのペアリングに成功!女子4名、シャンパーニュ様にひれ伏したのでした。

さぁ、あなたも初シャン&鮭おにぎりペアリングしたくなったのではないでしょうか?(笑)