ナチュラルなワインは初心者向き?その理由を考える!

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ここ数年で大きな人気を博しているのが、ナチュラルなワイン。

ナチュラルなワインといってもよくわかりませんが、定義としては化学肥料などを使用せずにできる限り自然の力で栽培されたブドウを使用し、天然酵母などで醸されたワインがそう呼ばれています。

じつは、ナチュラルなワインほど初心者に向いていると言った向きがあることをご存知でしょうか。

マニアックなワイン通がたどり着くイメージのナチュラルなワインですが、なぜ初心者におすすめなのか、その理由について考えていきましょう。

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難しく感じる理由

ナチュラルなワインというと、選び方がとにかく難しいといった声を聞きます。

そもそも冒頭でお伝えしたように定義が曖昧であり、実際にEUなどにはワイン法としてオーガニックワインの規定なども存在している一方、それは甘いだの厳しいだの、見る人によっても全くその見解が違うところが混乱の引き金となっています。

ワインは極端なことを言えば、ブドウの果皮などに酵母が付着していますし水分、糖分が含まれているので自然に発酵させることができます。

そのため放置すれば良いという意見があるのですが、酸味が強すぎたり細菌が混入したり、添加物を使ったワインどころの話ではない危険な飲み物になってしまうのです。

さらにワインには試験が多く用意されていたり決まりがあるため、そこから外れた存在のナチュラルなワインは定義がなく難しく感じます。

とくに学んできた人にとっては未知の世界であり、それがより難しく感じさせているのでしょう。

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何も考える必要がない

ナチュラルなワインが初心者向けである理由のひとつに、何も考える必要がないといったところがあります。

当然、お酒を飲むのですからいろいろ思考しながら飲むのは当然です。

しかし、一般的なワインのように香りの分類や品種当て、産地当て、ヴィンテージ、さらに樽かステンレスか、今ならアンフォラかコンクリートかなど、いろいろと考える必要がありません。

というか、考えてもわかりません。ナチュラルなワインは、基本的に醸造の工程上、どうしても香りが少なくマスキングされますし、ワインにとって本来ダメと言われている要素が微妙に残りそれが味わい深さに関連しているからです。

簡単に言えば、ほとんど評価ができない、評価軸がない、専門家も無理やり要素を引き出そうとしている程度であるということになります。

こうなると、飲み手の好きか嫌いか程度のレベルになってくるため、ナチュラルなワインは愛好家よりも初心者向けといった部分が強くなるのです。

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罪悪感が少ない

ワイン初心者であってもお酒好きでしょう。

しかし、ワインはお酒の中でも比較的アルコール度数が高いものですし、飲むことに罪悪感を感じている初心者の方もいるかもしれません。

そこで、ナチュラルなワインです。

ナチュラルなワインはアルコール度数が低いものがほとんどであり、さらに添加物的なイメージがないため安全な印象を抱かせます。

実際には関係ありませんが、お酒など口に含むものはイメージも重要です。

初心者の方の場合、フルボディの一般的な赤ワインを飲むよりは、ナチュラルな造りのフレッシュな赤ワインの方がなんとなく罪悪感を感じないのは当然でしょう。

“環境保全”や“サステナブル”、“食の安全”という言葉もナチュラルなワイン人気を後押ししていますが、簡単に言えば考えてもわからない、罪悪感がない、そういった部分で初心者向けのワインと捉えることもできるのではないでしょうか。