ワインボトルは基本的にイメージ戦略のため?その意味を知ってみよう!

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ワインショップやワイン会で多くのワインボトルを見かけることがあるでしょう。

その際、なぜワインボトルにはこれだけの種類があるのか不思議に思った方もいるかもしれません。

ワインボトルにはなぜ、これだけの形があるのでしょうか。

そして、それになんの意味があるのでしょうか。

ワインボトルの形や意味、さらにそのイメージについても解説していきます。

ワインボトル2

ワインボトルの形はなぜ種類が豊富なのか?

ワインショップ、またレストラン、そしてワイン会でワインボトルを見かける機会も多いでしょう。

その際、なぜ同じワインなのにこれだけ色々な種類のボトルが存在するのか、不思議に思った方もいるかもしれません。

事実、同じ赤ワインであってもイカリ肩のようなもの、なで肩のようなもの、細くフルートのような形をしたものなどさまざまです。

じつは、ワインボトルがこれらかたちをしているのには、ある程度の理由があります。

現代ではあまり関係ないと思われますが、その昔、ワインの特徴に合わせてその産地ごとに形状が違ったものが開発されていたといった歴史があるようです。

例えば、ボルドー型と呼ばれるワインボトルを見てみましょう。

イカリ肩をしているタイプがほとんどで、カクカクとした形が特徴です。普通にまっすぐつくれば良いものの、なぜこんな形をしているのでしょうか。

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ワインボトルの意味

上記でお伝えしたボルドー型のワインボトルは、なぜイカリ肩をしているのでしょうか。

まず、ボルドーワインの多くは長期熟成タイプであり、その昔はかなりの期間熟成をさせていました。

今ほど醸造技術や栽培技術も進んでいた無かった時代です。カベルネ・ソーヴィニヨンやメルローはタンニンが豊富なパワフルなワインを生み出すため、かなりの期間瓶熟成させる必要がありました。

現在でも、10年以上の熟成をベースとしている高級ボルドーワインはありますが、当時はそういったものが多かったと推測されます。

その場合、タンニンは時間と共にほかの成分と結合するなどしてオリになっていくためボトル内に大量のオリが発生してしまい、グラスに注ぐとそのオリも一緒にグラスに入ってしまうわけです。

そこで、そのオリをワインボトル内に収めておくためにイカリ肩のようなタイプが開発され、ボルドーにおけるワインはそのボトルが使用されているといった具合になります。

では、一方でなで肩のブルゴーニュワインはオリが出ないタイプなので、なで肩になったのかというとそうでもないようです。

当時、ワインの貯蔵庫が非常に狭かったブルゴーニュでは、大量のワインボトルを収納するためになで肩にするしかなかったと言われています。

これも現代ではあまり意味をなさない形状なわけですが、伝統的なイメージからもブルゴーニュでは今もなお、なで肩ボトルが使用されています。

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現在ではイメージ

ワイン産地、それぞれの歴史的背景から生み出されたワインボトルの形状の違いですが、現在ではほとんどその意味はありません。

ただし、それでも昔ながらのワインボトルが使用されている理由としては、伝統を守るため、また消費者へのわかりやすくするため、生産者のイメージ戦略といった部分が大きいでしょう。

例えば、カベルネ・ソーヴィニヨンを使ったボルドータイプのワインであれば、ボルドータイプのワインボトルがイメージと合致しやすくなります。

一方、ピノ・ノワールを使用したエレガントタイプであればブルゴーニュボトル、ドイツ品種であればフルート型のワインボトルといった感じです。

ワインマーケティングを考える中でイメージ戦略もある程度は大切になってくるため、ワインボトルの用途は今ではほとんどイメージと考えて良いのではないでしょうか。