有名産地だけじゃもったいない!ヨーロッパの歴史ある注目産地を紹介!
ワインといえばフランスやイタリア、ドイツ、スペインといったイメージですが、じつはヨーロッパ各地でブドウ栽培・ワイン醸造がおこなわれています。
とくに日本は各国のワインが手に入りやすい国といわれており、あまり知られていない産地でさえもワイン会が開催されているほどです。
ここでは、意外に知らないヨーロッパのワイン名産地をお伝えします。
ぜひ、今後の参考にしてみてください。
スロヴェニア
絶景観光地が多いことで知られているバルカン半島の国、スロヴェニア。
紀元前6世紀頃からワイン造りがおこなわれていたといわれています。
19世紀末に猛威をふるったフィロキセラによってブドウ畑が半減してしまったものの、今でも盛んにワイン造りはおこなわれています。
西部のプリモルスカや北東部のポドラウイエ、南東部のポサウイエがとくに有名なワイン産地といわれており、14個の統制保証原産地もあるなどワイン法も厳しく定められています。
ブルガリア
ヨーグルトのイメージが強いブルガリアですが、じつはワインの銘醸地としても有名です。
ワインの歴史といえばジョージアが有名ながら、ブルガリアも世界最古のワイン生産国のひとつといわれており、EUに加盟した2007年頃から高品質なワインを生み出す産地として世界的に注目され始めました。
瓶詰めワインからバルクワインなどさまざまなスタイルのワインを生産しており、ブランデー「ラキア」はとくにバー好きな方には人気の一品として有名です。
カベルネソーヴィニヨンをはじめとした国際品種を原料としたワインが評価を高めており、凝縮感のある飲み応え抜群のワインを多く生み出しています。
クロアチア
“アドリア海の宝石”を称されている、クロアチア。アドリア海に面する東欧を代表する国ですが、ワイン造りの歴史は紀元前4世紀頃に始まったといわれている歴史ある産地です。
1992年に独立国家として承認されてから、国際的にもワインの評価がより高まるようになったといわれています。
大陸部、沿岸部でワインの6割の生産を占めており、さまざまな品種から高品質なワインが生み出されていることで有名です。
とくにザゴリエ・メディムリエがクロアチアの有名なワイン産地として知られており、ソーヴィニヨン・ブランなどの国際品種やムシュカット・ズティといった土着品種からも素晴らしいワインが生産されています。
ルーマニア
ヨーロッパ南東部に位置しているルーマニアは、日本でも大変有名な国のひとつです。
とくに近年、日本でルーマニアワインを専門に扱う業者があるなど、その品質の高さはプロからも注目されています。
ワイン造りは6000年前からといわれているものの、有名になったのは独立政権が崩壊した1989年以降。
白い乙女を意味しているフェテアスカ・アルバやバベアスカ・グリと呼ばれる土着の白ブドウや、フェテアスカ・ネグラといった黒ブドウから造られるワインは、とくに新しい味わいということで注目されています。
ルーマニアの有名産地としては、モルドヴァ地方やトランシルヴァニア地方であり、これら産地のワインを集めたワイン会などもおこなわれています。
ギリシャ
フランスやイタリアなど、今をときめく有名ワイン産地の礎となっているのが、ギリシャです。イタリアではギリシャ由来のブドウが未だ栽培されているなど、その影響が色濃く残っている産地も少なくありません。
有名なワインは、松脂を加えたレツィーナやアギオルギティコ種から造られる赤ワイン、サモスで造られる甘口ワインなどです。
さまざまなワインを楽しめる時代
昔は有名な産地のワインしか楽しむことができませんでしたが、今の時代は世界各国のワインを手に入れられる時代となりました。
ここで紹介したヨーロッパのワイン産地は、年々レベルを上げてきており国際的なワインコンクールでも高い評価を獲得し続けています。
また、一般社団法人ワインライフでは、SDGsの取り組みとして開発途上国のワインを提供する事もあります。
「開発途上国による輸出を大幅に増加させ、特に2020年までに世界の輸出に占める後発開発途上国のシェアを倍増させる。」という事で、ヨーロッパのみならず、アフリカや南米のワインを提供する事もあります。
ワインを通じて持続可能な社会を作り、世界中の全ての方が幸せになる事を願っています。