今ワイン会で出すべきワインこそ「南アフリカワイン」!
今、ワイン会で喜ばれるワイン。
それが、「南アフリカワイン」です。以前、南アフリカでワインが造られていることも知られていませんでしたが、近年日本でも専門店ができるなど人気のワイン産地に。
とはいえ、まだまだ知られていない魅力があります。
ここでは、ワイン会に使える「南アフリカワイン」の魅力をお伝えしていきましょう。
南アフリカワインの基本情報
南アフリカワインの歴史は1600年代にまで遡ります。
甘口ワインから人気に火がついた南アフリカですが、フィロキセラやアパルトヘイトなどの影響でワイン産業が一時衰退。
1990年代後半にアパルトヘイトが廃止したことで品質が向上し、今では世界レベルのワインを生み出す一大産地として知られるようになりました。
南アフリカはサスティナビリティに力を入れているため、ワイン造りと自然との共存を目指しています。
南アフリカワインの特徴
南アフリカワインでワイン造りを始めたのは、宗教迫害によって入植してきたフランス・ロワール地方の人々だといわれています。
そのルーツから、南アフリカのワインは繊細かつエレガント、複雑性のあるフレンチスタイルの味わいが多い傾向です。
赤ワインであれば、ボルドーブレンドのものやローヌブレンド、白ワインもシュナン・ブランなどの品種が主流です。
冷涼な産地が多いことからシャルドネやピノ・ノワールも品質の高いものが多く、世界的にも注目されている産地といえるでしょう。
南アフリカワインの魅力は?
さて、南アフリカワインの品質が高いことは魅力ですが、カリフォルニアワインのように手のでないような価格帯のものが多いと現実的ではありません。
一部の人しか楽しめないというのであれば、南アフリカワインも少しハードルが高くなってしまうでしょう。
しかし、南アフリカワインが日本でも注目されているのは、じつは「コストパフォーマンスの高さ」が理由だと考えられています。
例えば、国際的なコンクールで受賞歴のあるワインのほとんどが、2,000円前後で販売されているほどです。
国際的なワインとなれば、ワイナリーの中でもとくにトップレンジのものになりますが、南アフリカでは適正価格で最高の味わいのワインを生み出されていることになります。
もちろん、カルト的人気を誇る南アフリカのワインもありますが、それでも価格は5万円以下。
1万であれば、ブルゴーニュのトップクラスのワインに比肩する味わいを楽しむことができるとすらいわれているのです。
アメリカの有名紙でも、「南アフリカの高級ワインは世界でもっとも素晴らしいコスパワインだ」と称されるほど。ワイン会にて、南アフリカワインを使った価格当てブラインドテイスティングをしてもおもしろいのではないでしょうか。
南アフリカワインは自然を大切にしている
美味しいワインをリーズナブルな価格で飲めることは、飲み手にとってみれば大変嬉しいことです。
しかし、一方でワインのために自然が破壊されたり、利益重視の栽培・醸造がおこなわれているのは心が痛む部分でしょう。
しかし、南アフリカワインの場合、個人のワイナリーが自然環境にこだわっているわけではなく、産地全体が地球保全に力を入れている珍しい産地としても知られています。
そもそも、南アフリカのワイン産地の9割以上が世界自然遺産に位置していることから、その自然保護状況は厳しく査定されているからです。
もちろん、化学肥料や亜硫酸などの使用量も比較的少なく、それがピュアな味わいに通じているという有識者もいます。
自然と共に歩んでいる産地、それが南アフリカなのです。
未来のワイン
適正な価格、美味しいワイン、自然保護。南アフリカワインは、今後ワイン産地全体が目指すべき未来を指し示しています。
ワイン会に利用する価値の高い、ワイン。ぜひ、検討してみてください。