日本でも人気が出てくる!?ハンガリーワインの基礎知識!
日本ではまだあまり知られていませんが、ハンガリーは有名なワイン産地。
じつは日本でも、「トカイ・アスー」と呼ばれる甘口ワインが出回っており、このトカイ・アスーは世界三大貴腐ワインと称されています。
ここでは、ワイン業界ではジワジワと人気を博しているハンガリーワインについて解説していきましょう。
ハンガリーワインの基本情報
ハンガリーはオーストリアとスロバキア、ウクライナ、ルーマニア、セルビア、クロアチア、スロベニアに囲まれた国。
2004年にEUに加盟しており、ワイン産地して大変古い歴史を持ってます。
同国で生産されるワインのおよそ65%は白ワインといわれているなど、甘口ワインや白ワインで有名。
主なワイン産地はトカイ・ヘジャリア地方と北ハンガリー地方、北トランスダヌビア地方、南トランスダヌビア地方の4つとされています。
ハンガリーワインの主な主要品種
ハンガリーワインは、さまざまな品種からワインが生産されています。
もちろん、国際品種も多く生産されてはいるのですが、やはり土着品種から造られるワインが多く、さらに品質の高さで有名です。
まず、ハンガリーワインの主要品種として知られているのがフルミント。
フルミントはトカイアスーにも利用されている白ブドウ品種ですが、辛口ワインも生産されるなど多種多様なワインを生み出します。
近年、フルミント100%のワインも造られているのですが、伝統的にはハーシュレヴェルと呼ばれるブドウ品種がアサンブラージュされるのが一般的といわれているようです。
そして、次に利用されているのがケークフランコシュと呼ばれてる黒ブドウ品種。非常に濃い色合いでありながらエレガントなワインを生み出すことで知られており、エゲル地区では雄牛の血を意味する赤ワインが生産されており人気です。
そして、次に有名な赤ワインを造る黒ブドウ品種が、ヴィラニーク・シクローシュと呼ばれる品種。
こちらも世界的に評判が高く、その味わいの良さからこれからも進化すると期待されています。
トカイアスーについて
ハンガリーワインを語る上で欠かすことができないのが、トカイアスー。
アスーはシロップのような…といった意味をもっており、貴腐菌がついたブドウから造られることが一般的です。
トカイアスーは、トカイ・ヘジャリア地方が主な生産地であり、使用するブドウは全て貴腐ブドウといった決まりがあります。
その貴腐ブドウをプットニュと呼ばれるかごに入れて醸造所に運搬した後、ペースト状にしたゲンツィと呼ばれるワイン樽に入れて作成されていきます。
基本的に、このプットニュは1つの単位とされており、この桶をいくつ分、ゲンツィに入れたかでトカイ・アスーの種類が変化していくことになっています。
例えば、桶を5杯分入れたものだとアスー5 プットニュと呼ばれるワインとなり、残糖分は120g/ℓ以上で熟成期間が3年以上と定められています。
また、もっとも価値の高い甘口ワインは、ナトゥールエッセンシアと呼ばれているもので、こちらは、貴腐ブドウ100%で造られた上に残糖分は250g/ℓ以上、熟成も5年以上経たものでないと認められないとされています。
このように、ハンガリーワインは貴腐ブドウから造られる甘口ワインに大切な思いを持っており、このワインが仕上がる頃にはワイン祭りなども介されているほど重要な存在でもあるのです。
ハンガリーワインは面白い
ハンガリーワインはあまり有名ではないものの、品質が高くその上でお買い得といった魅力を持っています。
もちろん、近年では辛口ワインの評価も高く、それを知っているだけでかなりのワイン通だと思われますよ。