あえてチェックしたい!シャルドネの隠れた魅力はココにある!

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ワインを楽しむ際、やはり王道的な品種からチェックする必要があります。

しかし、中にはあまりにも当たり前な品種ではなく、少し通好みの品種を知る必要があると思っている方も多いようです。

ワインに限ったことはではありませんが、基本を押さえることは大切でしょう。

本記事では、ワインの王道でもある品種「シャルドネ」の魅力についてお伝えしていきます。

ぜひ、シャルドネの基本について考えてみましょう。

王道ながら奥が深い

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ワインといえばシャルドネといわれるほど、間違いなくこの品種は王道品種です。

白ワインを知る際、まずシャルドネから飲み始めたといった方もいるでしょう。

しかし、シャルドネはあまりにも当たり前過ぎることから、少しずつワインファンの心が離れていってしまい、一時期ではシャルドネは避けるといった風潮すら生まれたといわれているほどです。

しかし、シャルドネは奥がとても深い品種であり、生産者や超有名ワインテイスターでも理解できていない部分があります。

王道だからこそ、あえて知ることもシャルドネを楽しむためには必要なポイントになってくるのではないでしょうか。

どんな場所にも馴染む

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私たちの生活の中で、なぜここまでシャルドネを多く見かけるのでしょうか。

じつは、シャルドネは気候条件や土壌組成など、“絶対にこうでなければならない”といった条件がなく、どんな産地にも馴染みやすい品種として知られています。

さらに、ブルゴーニュでの大成功はもちろん、カリフォルニアなどで成功したことも背景に世界中で栽培されるようなりました。

そのためシャルドネは世界第2位といわれるほど栽培面積が広く、まさに世界でもっともメジャーな品種といっても過言ではないのです。

そのため、私たちはショップなどでもよくシャルドネを見かけますし、どんな国であってもシャルドネを使用したワインを見かけることができるようになっています。

特徴がないからこそ魅力

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さて、そんなシャルドネの魅力は特徴がないところです。

実際には、レモンやライム、柑橘、スモーキー、さらにはトロピカルフルーツなど、いろいろな特徴を持ちますが、それも控え目なものであり、これといった特徴がないといった特色があります。

そのため、樽熟成やステンレスタンク、天然発酵など、さまざまな醸造スタイルで味わいが変化する、変幻自在なワインが仕上がるのです。

じつは、この特徴から、生産者の技術や哲学が色濃く押し出されるワインが生まれ、中には驚くほどのクオリティを持つワインが生まれるといったことがあります。

例えば、ほか特徴が強い品種の場合、テロワールや醸造スタイルの個性は出るものの、やはり特徴がしっかりとしていることから、そこまで品質の幅がないといった部分があります。

しかし、シャルドネは平易に似たような味わいを造ることができる一方、個性を出そうとした場合にはその品質に大きな差が生まれてしまい、生産者自体の実力が浮き彫りになるといった、ある意味で怖い特徴もあるのです。

例えば、同じブルゴーニュであっても1本数十万円する白ワインがあれば、5000円といったものもあります。

しかし、後者の生産者が偉大な白ワインを生み出し、高く評価されたら一気に0がひとつ増えてしまうのです。

夢のある品種

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シャルドネは、上記でお伝えしたように生産者の個性が色濃く出てしまう、ある意味でわかりやすく怖い品種です。

しかし、世界規模で有名になれるワインを生み出せる力を持つ品種であることから、生産者たちにとって夢のある品種と捉えられています。

もし、新進気鋭の生産者がシャルドネを醸しているのであれば、ぜひそれを試してみましょう。将来、とんでもない価値が生まれるかもしれません。